8月6日(水)の広島平和記念式典に参加する小樽市平和派遣事業(8/4〜6)の実施に先立ち、7月30日(水)14:30から市役所(花園2)2階市長応接室で、派遣される中学生4名が出発の報告を兼ねて表敬訪問を行った。
戦後70年の節目に小樽青年会議所主催で実施され、戦後80年を迎える今年は、市内在住の中学生を対象に戦争の悲惨さや平和の大切さへの理解を深めてもらうために、小樽市が派遣事業を実施し広島県で開催の平和記念式典に参加する。
5月7日(水)~6月10日(月)に「戦争と平和についての思いと参加を申し込んだ動機について」をテーマに800~1,200字程度の作文の提出を求め、市内8中学校から14名の応募があった。
中学校教員・指導主事・図書館司書などで構成した選考委員会を開き、松下壱咲さん(松ヶ枝中3年)・堀江礼乃奈さん(菁園中3年)・清水端咲乃さん(桜町中1年)・土田悠叶さん(長橋中1年)を決定した。
表敬訪問で松下さんは、「戦争は身近で他人ごとではなく、目をそらしてはいけない。後世に伝えることは難しいが、二度と繰り返しててはいけないことを次の世代に伝える責任がある」と抱負を述べた。
迫俊哉市長は、「一生懸命に役割を果たしてもらいたい。私も戦争を知らない世代だが、戦争を経験した人はどんどん少なくなっている。長崎・広島と世界唯一の被爆国。空襲があり多くの人が犠牲になり、決して忘れてはならないこと。核兵器廃絶平和都市宣言をしている小樽市の代表として参加し、語り継いでもらいたい。良い経験をしてもらいたい」と激励した。
中島教育長は、「作文は素晴らしく、ひとりひとりが今までに学んだことを取り入れ、感想を自分の言葉で書いている。語り継ぐことは、いかに自分ごとにできるか、聞いたことを捉え沢山の感想を持って、次の人に伝えてください」と期待した。
8月4日(月)~6日(水)に、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館などを見学し、被爆体験伝承者による講話を聴き、6日の平和記念式典に参列する。
8月17日(日)10:30から市立小樽図書館(花園5)2階視聴覚室で派遣報告会(一般公開)を開催し、児童向けの平和映画上映会を行い、同日13:30から小樽市戦没者連合遺族会による「平和の語り部」と一般向けの平和映画上映会を予定している。
派遣者の作文は、8月1日(金)~7日(木)に長崎屋1階公共プラザで、8月8日(金)~15日(金)に市役所本庁舎内の連絡通路で行う原爆ポスター展で展示する。8月下旬には、派遣報告会の様子とともに小樽市HPに掲載予定。
◎関連記事