全日本美容技術選手権大会 小樽から2名出場

 小樽在住の美容師・瀨戸綾子さん(38)と本間忍さん(53)は、7月15日(火)に開催された全国予選となる北海道No.1を決める北海道Beauty Festa 2025に出場。

 

 瀨戸さんは中振袖着付競技で優勝し、本間さんは花嫁化粧着付競技で不戦勝し、10月7日(火)福島県で開催の第53回全日本美容技術選手権大会への切符を得た。

 

 1962(昭和37)年から始まった同大会は、全国47都道府県から選ばれた美容技術者が日頃の研鑚の成果を競い合う場として開催され、ヘア・着付けなど日本一を決める美容業界最大のイベント。

 

 瀬戸さんは昨年不戦勝で全国大会を初めて経験。3児の母で、祖母・西永多美子さん(93)の営むニシナガ美容室(錦町)に勤務。母親の剱物靜子さんも同美容室2代目で、瀬戸さんは3代目となる。

 

 大学卒業後、市内のビル会社で事務員として勤務していたが病気や結婚を機に、幼い頃から見ていた祖母と母と同じ道へと、2017(平成29)年12月に美容師の資格を取得。美容師として働きながら事務職の経験もあり、母親からも頼りにされている存在だ。

 

 全日本美容業生活衛生同業組合連合会が発行している組合月刊誌ZNBI(ぜんび)に、感謝をテーマにした作文の公募に入選し掲載されたことなど、何事にも挑戦している。

 

 花園のチャームサロン侑里の西村百合子さんの着付け教室に通い、ハートオブゴールドの中島智子さんに大会出場を進められ、現在大会への指導も受けている。

 

 全道大会ではマネキンを使用し、長じゅばんから制限時間20分以内で完成させ、ヘアとメイクと着付けが採点対象となるひとつひとつのポイントを綺麗に仕上げたという。本選では自分が選んだモデルを使用でき、「最大限に力を発揮し、できるところまでいきたい。ひとりになってもできるように、今から技術を身に付けたい」と話していた。

 初めての全国大会となる本間さんは、SNAZZY(スナ―ジ―・色内2)のオーナーで美容師歴35年のベテラン。全道大会は挑戦と考えていたが、「初挑戦ではあるが、気持ちを新たに挑戦する貴重な時間」と意気込みを見せ、西村百合子氏さんの指導を受けているという。

 

 花嫁化粧着付競技は、最初に着る白無垢、色打掛の次に着る引き振袖(大振袖)の花嫁だけの装いを着つける競技で、じゅばんから制限時間は20分以内で完成させ、1位は日本大賞、2位は金賞1位、3位は金賞2位までの3つの表彰のみとなる。

 

 本選では控え室から審査が始まり、化粧・かつら・髪飾り、会場で花嫁衣裳の大振袖をモデルに着付ける。瀬戸さんと同じように全部に気が抜けないと言い、「着付けは美容師として大事な仕事。着付けを通じて小樽美容協会の発展に繋げたい」と抱負を述べた。

 

 ◎全日本美容技術選手権大会(外部)