お盆の恒例行事・盆踊りが各町内会で開催される中、小樽市高島地区では、8月15日(金)~17日(日)の3日間、高島越後盆踊り実行委員会(松岩一輝実行委員長)主催の高島越後盆踊りが開催され大勢の人々が参加し賑わった。
16:00からは高島子供盆踊りが開催され、露店が立ち並ぶ会場で抽選会も行われ、子どもたちも大いに楽しんだ。
2001(平成13)年に小樽市指定無形民俗文化財に指定された高島越後盆踊りは、約150年前に新潟県新発田市の紫雲寺出身者が、小樽に伝えた盆踊りを中心にした盂蘭盆会(うらぼんえ)の行事で、唄に合わせゆったりとした踊りと、太鼓や笛の演奏に合わせたテンポの速い高台寺踊りの2つの形態を交互に行う特徴があり、同保存会の会員は、花網笠を被り揃いの浴衣を着て優雅に踊る姿が印象的だ。
2日目16日(土)は、毎年最終日に参加する古平正調越後盆踊り保存会(山田会長)13名と、久しぶりの石狩越後盆踊り保存会(堀功会長)8名も加わり、保存会3団体が共演し、それぞれの浴衣姿で踊りの輪が幾重にも重なり会場は熱気に包まれた。
櫓からは、笛や太鼓の演奏に合わせて生歌が披露され、踊りを覚えたばかりの子どもから熟練の大人までが独特の踊りを披露し、昔から続くお盆の伝統行事を楽しんだ。
高島越後盆踊り保存会(斎藤正博会長)の男性は、「小さい頃からずっと踊っている。昔は何重もの踊りの輪ができるほど大勢の踊る人や見物客で、8月13日から1週間続いたと聞いている。曲によって踊りが違うのが特徴」と話していた。
石狩同保存会の女性は、「地域だけで何年もやってきたので、流れや演奏も違う。今日はみんなで集まることができて良かった」と満足していた。
古平同保存会の本間禮子さんは、「毎年来ているが、石狩とは一緒に踊るのは初めてで楽しい。太鼓や笛の音を聞くと体が乗ってくる。古平も良いところなので、ぜひいらしてください」と、笑顔で話していた。
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