市立小樽図書館(花園5)と小樽市立病院(若松1)と小樽市保健所(築港11)が共催し、9月25日(木)14:00から同館で、がん予防と検診の重要性を広く市民に知ってもらうことを目的に、2023(令和5年)度から開催されている市民講座を行った。
同保健所健康増進課の乳久保沙織保健師、同病院腫瘍内科の大橋広和医師部長、同図書館の伊藤佳織主査が講師を務め、市民や学生約30名が聴講した。
乳久保保健師が、北海道や小樽市のがんに関する動向検診のすすめなどについて語り、小樽はがん検診の受診が少なく、がんで亡くなる人が他よりも多く、がんの予防として定期的な検診が大事だと説明。
喫煙や飲酒、偏った食事がリスク要因として挙げられ、検診による早期発見が重要で、日々の生活習慣を積み重ね、健康は大切な家族のためのもので改めて考えてと同意を求めた。
大橋医師は、現在3人に1人ががんで亡くなり、年を重ねるほど確率が高くなるというがんの基本的なしくみなどを語り、60歳前後を境に急に増え、75歳未満でがん死亡率が下がるのは、予防や治療が増えていることが読み取れると説明。
生活習慣に気をつけ、遺伝的原因もこまめな検診が重要で、早期がんの9割が治ると言われ、尿で調べるがん検診についても紹介。
伊藤主査は、「がん検診へ行こう」をテーマに、「病院へ行ってくる」を応援し、がんのことを知り健康に暮らすための「小樽市立病院ガイドブック80人のドクターが語る身近な病気と対策」を紹介。
同館では、病気になった時の食事やお金・仕事など気になることをコンパクトにまとめたがん情報コーナーを常設し、利用を呼びかけた。
伊藤信彦館長は、「保健師・医師・司書の話を聞いて、がんについて正しく知り、がんについて考え、検診に行くきっかけになれば」と期待した。