小樽市立手宮中央小学校(末広町13・小寺友興校長)6年生35名が、2年間かけて取り組んできた、おたる案内人ジュニア育成最終プログラムの発表会を、9月26日(金)13:30から小樽運河中央橋付近で実施した。
小樽観光大学校で実施しているおたる案内人の有資格者が講師となり、小学5年生から2年間、小樽のまちのなりたちを学び、最終課題の観光ガイドとしての実践を、中央橋から竜宮橋にかけてガイドポイント8カ所に分かれて担当し、訪れた観光客らに運河や倉庫の歴史を紹介する観光ガイドを行った。
スタート地点の中央橋では、ジュニアガイド全体についてと小樽のまちのおススメを紹介。昨年、水族館で誕生したバンドウイルカのレンカについても伝え、情報は毎年更新している。
中央橋から見える旧小樽倉庫を紹介し、建てた人や屋根の瓦の数やしゃちほこの意味などをクイズにして印象づけていた。
運河散策路からは小樽運河や港を紹介し、橋の下から北防波堤を見ながら、設計した人や特徴、併せて南防波堤についても紹介。
竜宮橋からは名前の由来や北海製罐や第3倉庫について、散策路のレリーフの説明では小樽のニシン漁について、江戸末期から始まり明治から大正の終わりにかけて盛んになり、明治30年で小樽でのニシンの漁獲量は6万トンだったが、昭和初期にかけて徐々に減っていった経緯や。ニシン漁で働く人々が住む番屋についても解説した。
体験した土田さんは、「みんなが知っている小樽運河などの大きなものではなく、小樽にはほかにも沢山の歴史があるので皆さんに教えてあげたい。今日は、練習した中で一番良くできたと思う」と話していた。
子どもたちのガイドを熱心に聞いて保護者は、「2年前にも子どもの発表があったので聞いていたが、その時と内容が変わっていて今回も面白い。現在の情報になっている」と関心していた。
たまたま通りかかった高齢者グループは、「子どもたちが観光案内をすることは立派。地元にいても分からないことが沢山あり、小樽の運河の歴史を知る良い機会になった」と満足していた。
小寺校長は、「案内人に教えてもらったことからテーマを決め、調べて原稿も自分たちで作り、案内人に見てもらい完成したものを暗記した。この頑張りが学習発表会でも生かされ、ここでの経験が繋がっている」と話した。
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