8年ぶり小樽開催 松前神楽合同公演 4団体50名が出演

 松前神楽北海道連合保存会(吉住政博会長)は、令和8年度松前神楽合同公演を、10月24日(土)13:00から小樽市民センター(色内3)マリンホールで開催し、小樽での開催は、8年ぶりとなり、会場は大勢の観客で埋め尽くし、太鼓や龍笛、手平鉦の生演奏とお囃子に合わせて舞う伝統芸能を堪能した。

8年ぶり小樽開催 松前神楽合同公演 4団体50名が出演

 2018(平成30)年3月に、国指定重要無形民俗文化財として文部科学大臣により指定され、2028(令和10)年にユネスコ無形文化遺産として登録される事が期待されている。

 同保存会は、福島町松前神楽保存会、松前神楽函館連合保存会、松前神楽松前ブロック連合保存会、松前神楽小樽ブロック保存会の4団体で構成し、1999(平成11)年4月に結成された。

 およそ500年前の松前藩の基礎を作った時に始まった松前神楽は、戦勝を祈願して火狂言や社人の舞をおこなったのが起源で、松前藩主の武田矩廣公が、古くから松前地方の各神社で行われたていた御神楽の演技種目を統一し、1674(延宝2)年11月15日領内の神職を集めて、藩主自ら祭主となり修行したのが、現在演技されている松前神楽の原型「城内神楽」の始まりで、350年を超えると伝わり折り目正しく格調高く、演目は33神事21座の舞で構成されている。

 プログラムは、4団体・50名が出演して20の演目を行い、「神楽初」といって、笛、太鼓、手拍子の奏楽と、神歌という和歌を歌いながら神様に松前神楽の開始を報告して始まった。

 神の恵みの米を撒き散らして五穀豊穣を祝う舞いの「二羽散米舞」、弓・鉾・剣の三種の武器をいただく儀式舞で、松前藩の天下泰平を祈願する四人の舞の「四箇散米舞」などの演目を、4つの団体が入れ替わり次々と舞い、観客より大きな拍手がおくられていた。

 吉住会長は、「4つの団体が小樽に集まり、地域が違うと同じ神楽でも若干違いがあり、地域性の神楽の違いを見てもらいたい。例えば、小樽は、大胆で表現が大きいなどの違いがある。

 この舞いは、足や腰を落としての舞など、上半身の派手さよりも下半身の微妙な腰の低さなど、基本となる足なども見てもらいたい。演者は、神社関連の人が多いが、松前神楽を見て興味を持った方がやっていただけるのであれば、伝承している人間としてありがたいこと。各神社の祭りなどで神楽を披露しているが、道南の方では間違いなく松前神楽をやっていて、神職であれば松前神楽を履修しなさいと言われている。2028年の12月には、日本の松前神楽がユネスコ世界遺産に登録される予定。私達が一番大変に思う事は、若い人への伝承や、年1回の公演会が成り立たないと継承は難しい」と、話した。

◎松前神楽 文化遺産オンライン(外部)

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