小樽港湾関連三賞受賞 観光ターミナルで式典

 

 港湾関連三賞受賞記念事業実行委員会(迫俊哉実行委員長)は、8月1日(金)に併用を開始した小樽観光船ターミナル(港町5)2階多目的ホールで、8月9日(土)8:45から、港湾関係者50名が出席し港湾関連三賞受賞記念式典を開催した。

 

 小樽市では、港を新たな観光・交流拠点とするため、官民連携による小樽港第3号ふ頭の再開発を進め、大型クルーズ船対応岸壁やみなとオアシス小樽などの整備を進めた結果、多くの人々が港を訪れ、多くのクルーズ客船が中心市街地を回遊するようになり、港を起点とした新たな人の流れと賑わいが創出されている。

 

 小樽商工会議所が取り組む「運河を超えて~港を巷に」が、2024(令和6)年12月に全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞の優秀賞を受賞。

 

 日本港湾協会が港の元気を高めた港湾として、年1港を選出しているポート・オブ・ザ・イヤー2024に、全国約1,000の港湾の中から道内2港目となる小樽港を選出。

 

 日本外航客船協会主催の日本発着クルーズの振興を図るクルーズ・オブ・ザ・イヤー2024特別賞を受賞。第3号ふ頭及び周辺地域の再開発が運んだ新たな人の流れが生まれた。

 

 主催者を代表して市長の迫実行委員長は、「三賞の他に、建設技術の発展に寄与したことから、全日本建設技術協会から小樽開発建設部、そして小樽市は、2024(令和6)年度全建賞を受賞した。これらの受賞は大変光栄。現在、緑地の整備をしているところで、2026(令和8)年度にはみなとオアシス小樽の姿を現すことになるが、今はその途上にある。港湾振興プロジェクトの掲げた港を巷にを日々実感している。

 

 国では、2030(令和12)年を目標に日本人クルーズ人口を100万人としている。さらに新しい船を投入しながら、引き続き、クルーズ客船、あるいは観光客の誘致に努め、港観光を推進しながら地域の活性化に繋げたい」と挨拶した。

 

 三賞受賞のあゆみを改めて振り返り、中野豊小樽商工会議所会頭が音頭を取って鏡開きを行い、出席者全員で祝福し閉式となった。

 

 会場となった小樽港観光船ターミナルは、鉄骨造2階建で建築面積777.53㎡・延床面積856.87㎡で、1階(474.45㎡)は、観光船待合スペースと24時間開放の公共トイレ、2階(382.42㎡)は、最大150名収容の多目的スペースと一般開放されたテラスがある。

 2階多目的ホールでは、港の歴史パネル展を、8月17日(日)まで開催中。小樽港の歴史や第3号ふ頭の整備の沿岸などを写真や模型資料等で紹介している。

 

 株式会社遠藤建設アトリエ・遠藤謙一良代表は、「小樽港と新しい景観の象徴に、石狩湾と天狗山を軸に、ホール屋根がカテナリー曲線を描き、石狩港の未来を象徴するデザイン。小樽の歴史的街並みとの調和、石造倉庫群と調和する三角屋根、小樽軟石色をモチーフにした庇と陰影で街並みとの一体感を創出。

 

 外洋からの“迎え入れ”としての形状、入港する船や観光船から見える家型のデザインで、温かく来訪者を迎え入れるシンボルに、 新たな小樽の景観スポットとして2階テラスは三方向に開け、小樽港の眺望に加え、日中に特徴的屋根が光に反射し、夜間はライトアップにより周囲と一体となった新しい景観を演出した。

 

 小樽港の今後の地域活性化・観光振興の一助として、このターミナルが市民及び観光客に長く親しまれる施設となることを目指している」とコメントした。

 

 ◎小樽港観光船ターミナル及び周辺施設について(外部)

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