小樽の宣誠寺(潮見台1・峰尾泉栄住職)で、毎月開催されている生き生き寺カフェが、11月8日(土)13:30から開催された。
前身の「生き生き道場」から20年続け、人と人・心と心・今日から明日へ生き生きと繋がる地域交流の場として、小樽のアイヌ史やピアノと箏のコンサート、人権教室など様々なテーマで開催し、好評を得ている。

今回は、小樽観光ガイドクラブ所属で北海道小樽潮陵高校PTA会長の下村出さんが講師を務め、「法華経と宮沢賢治」第2回~銀河鉄道の夜を中心に語り、檀家をはじめ、興味を持つ16名が聴講した。
下村氏は、賢治の家が父正次郎の影響で浄土真宗の檀家で、小さい頃から浄土真宗の集まりに参加し勉強をしていたことや、質屋(古着商)だった実家が、東北の大津波で大飢饉となった当時、皆は生活が困窮していたが、ぬくぬくと良い生活をしていたことで父に反発し、法華経に走ったと推測。
賢治が浄土真宗を知り、キリスト教や法華経など、宗教に詳しかったことなどを説明。鐘を意味する賢治が作った造語「カムパネラ」繋がりで、銀河鉄道の夜の解説では、途中でフジコヘミングが教会の鐘の音をピアノで表現した「ラ・カンパネラ」のCDを聴く場面もあった。

さらに、賢治作品には法華経の精神が昇華されていると語り、法華経の精神、慈雨(平等)の精神・人の役に立つ利他の精神であることにも触れた。
次回は12月14日(日)、たるBOOK代表の中川めぐみさんが講師を務め、オカリナと紙芝居を楽しむについてを予定をしている。
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