藤間流扇玉会・藤間扇玉会主(本名:藤森茂子)は、文化庁が実施する地域文化功労者表彰を受賞し、12月11日(木)9:30から報告を兼ね、長女の藤間扇久華氏と共に小樽市長を表敬訪問した。

1983(昭和58)年度から全国各地において、文化芸術の振興・文化財の保護等・地域文化の振興に功績のあった個人と団体に対し、その功績を称えて文部科学大臣が表彰している。
今年度は、芸術文化分野52件(個人50名・団体2名)、文化財分野41件(個人24名・団体17件)が表彰され、北海道からは昨年北海道文化賞を受賞した同会主をはじめ3名が受賞。表彰式は11月19日(水)に京都府民ホールで開催された。
同会主は、来年60回を迎える小樽の夏の大イベント・おたる潮まつりを盛り上げる潮音頭や潮踊り唄の振付の考案者のひとりで、毎年市内の企業や小中高校へ出向き、踊り指導に努めている。
小樽文化団体協議会理事や小樽伝統文化の会会長を永年に渡り務め、2016(平成28)年小樽市功労者(教育文化部門)表彰を受賞。2019(令和元)年公益社団法人日本舞踊協会北海道支部長に就任。日本舞踊家として優れた活動を続け、地域文化の発展に寄与していることなどが評価された。
同会主は、「身にあまるご褒美に感動し、力を貸していただいた皆さんのお陰に感謝する。明日だけを見て走り続けてきた人生。進んできた道が間違いではなかったと感動した。これからは変わらず今まで通りの道をゆっくりと歩んでいきたい」と挨拶し、「小樽には引けを取らない高い水準の文化がある。ぜひ小さな子どもの頃から、文化に触れる機会を与えてもらいたい。学校が鑑賞の機会を作り、専門の文化を子どもたちに見てもらいたい」と希望した。
迫俊哉市長は、「伝統文化だけではなく、文化全体を支えていただき感謝する。文化振興・子どもふるさと教育・熱心な指導。市の功労者はすでに受賞していて、この度の地域文化功労賞の受賞は嬉しいし誇りに思う。益々元気で活躍しさらに支えてもらいたい。後継者もしっかりと育て、頑張っていらっしゃる」と感謝した。
◎北海道文化賞受賞・師籍60周年記念写真展 藤間扇玉のあゆみ(外部)
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