季刊『前夜』創刊記念ブックトーク in 小樽!

 破局前夜が新生前夜となる。戦争前夜が開放前夜となる。その希な望みを、私たちはすてない。ーと、2004年10月に創刊された季刊『前夜』(A5判280頁、定価1,470円、発売・影書房)。この創刊記念のブックトークが、12月5日(日)14:00~16:00に、ノーマ・フィールド氏(シカゴ大学教員)を招いて、ウイングベイ小樽3階にある喜久屋書店小樽店ブックカフェで開かれる。資料代500円。

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◆◇創刊記念ブックトークin小樽◇◆

ノーマ・フィールド

《小樽をさまよう――米国選挙後、小林多喜二を求めて》

●日時 2004年12月5日(日) 14:00-16:00(13:30受付開始)

●会場 喜久屋書店小樽店 ブックカフェ

(札幌駅よりJR快速で25分・小樽築港駅徒歩0分=ウィングベイ小樽3F)

●資料代 500円 

●問合せ 喜久屋書店小樽店 0134-31-7077/前夜事務局 03-5351-9260

○前夜ホームページ http://www.zenya.org/

▼ゲスト紹介▼

ノーマ・フィールド

日本文学・日本近代文化論。シカゴ大学教員。著書『天皇の逝く国で』『祖母のくに』など。季刊『前夜』創刊号に最新論考「戦時下の大学教室で原爆を考える」を掲載。

文化・芸術・思想――領域を横断する批評

◇◆季刊『前夜』 2004年10月1日創刊!◇◆

定期購読受付中!(書店または前夜事務局にお申し込み下さい)

@1~12号=2万円、?A1~6号=1万円、?B1~3号=5千円

編集委員:高橋哲哉・岡本有佳・李孝徳・高和政・三宅晶子・中西新太郎・徐京植・菊池恵介

第?T期12号(2004年10月~2007年7月)

編集・発行:前夜/発売:影書房

定価1400円+税

創刊号執筆者:ノーマ・フィールド、高橋哲哉、アリエル・ドルフマン、ジャック・デリダ、ピーター・バラカン、田中優子、徐京植、新城郁夫、目取真俊、ほか

2005年1月1日 第二号発売!

○詳細は前夜ホームページ http://www.zenya.org/

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.:*:・’「前夜宣言」 

         ★ 季刊『前夜』は、何を目指すのか ☆.:*:・’

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1. 私たちは、戦争体制へと頽落していく日本社会の動きに抗し、思想的・文化的抵抗の新たな拠点を築く。現在のこの状況はなぜ・どのように形作られてしまったのか。日本という一国家に閉ざされた枠組みではなく、東アジア、ひいては世界という広がりの中から、〈戦後〉の歴史を批判的に再検討し、〈別の道〉を摸索する。

2. 私たちは、文化・芸術分野の批評に特に力を入れ、ジャンルの壁を越えた新たな批評のスタイルを創造する。現在のように批評精神が衰弱しきったままでは、「夜」を耐えしのび、新生のときを迎えることはできないからである。

3. 私たちは、女性・被圧迫民族・マイノリティなど、世界のいたるところに存在する被抑圧者たちの経験を、歴史性の視点をもって検証する。このことを通じて、さまざまな形で抑圧・分断され、相互に出会うことも難しい状況にある者たちの対話と連帯の場を構築する。

4.〈平和〉〈民主主義〉〈人権〉〈人道〉〈正義〉……。これら人類普遍の価値をあらわすはずのことばが、蔓延するシニシズム、相対主義、現実主義、自己中心主義のレトリックに磨耗させられ、あるいは強大な権力に恣意的に横領されている。私たちは、これらのことばに込められている価値そのものを救い出し、再生させる。

5.〈知的〉であることは現実を変えようとする情熱と不可分であり、現実を変えるためには〈知的〉でなければならない。この「夜」を悔いなく生きたいと願う私たちは、〈知的〉であることの責任を回避せず、真に〈知的〉であろうとする努力を惜しまない。