水天宮社殿の修復 整備急ピッチ!


suitengu.jpg 小樽港が一望できる絶好の眺望地点で、市内3大祭りの開催でも知られる水天宮(相生町3)で、老朽化や台風・豪雪で傷めつけられた社殿や倒壊した廻塀などの修復工事が目下進行中だ。
 2007(平成19)年に創祀150年を迎える、水天宮(相生町3・駒木章宮司)を修復・整備する記念事業は、6月末からスタートし、来年の例大祭までの完成を目指し、社殿右の廻塀部分の工事から急ピッチに進んでいる。
 水天宮は、長年の経過や近年の台風などの影響で、境内周囲の荒廃が目立つようになった。さらに、今冬2月の大雪の影響で、社殿右側の廻塀部分が倒壊してしまい、無残な姿をさらしていた。このため、今年4月に小樽の商業者たちが集まって「水天宮御創祀150年記念事業奉賛会」(中村全博会長)を発足させ、修復・整備のための募金活動を行っていた。
 現在、目標金額3,000万円のうち500万円が集まったが、「工事は1ヶ月、2ヶ月では出来ないので、冬に入る前までと6月から始めている。まだ始めたばかりで、ようやく10%とという感じです。来年の水天宮例大祭までには修復などを終わらせる」(駒木宮司)としている。
 水天宮は、1859(安政6)年に現境内に祀られ、社殿は1919(大正8)年に改築された木造平屋建。境内には石川啄木歌碑、三ツ谷謡村句碑、河邨文一郎詩碑も建てられており、市民からは憩いの場、観光客からは眺望地点として親しまれている。

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