“何処へ行く”潮まつり!来年の開催場所未定!

usiokaijo.jpg 第41回を迎えた「おたる潮まつり」が29日(日)に終わったが、来年は、現在の第3ふ頭基部が、小樽港湾合同庁舎新築工事のため使用出来ないため、開催場所が決まらず、潮まつりは何処へ行くのか、関係者たちは気を揉んでいる。



 「おたる潮まつり」は、1967(昭和42)年に第3ふ頭でスタートし、小樽の夏の一大イベントにまでに成長した。第1回は、第3ふ頭で行われたが、第2回から14回までは、同ふ頭の拡張工事で、港から小樽公園(花園5)に会場を移して行われた。第15回に再び港に戻り、港湾部前にステージが設置されて行われた。第16回からは、第3ふ頭基部に中央ステージが設置され、現在に至っている。
 中央ステージ周辺の市営駐車場用地には、毎年出店がずらりと並び、多くの人で賑わっている。今年は、特設ステージも設けられ、よさこいイベントなども行われ、新たな賑わいを見せていた。
 しかし、この旧日本農産工業跡の駐車場用地の敷地7,500平米に、第一管区海上保安本部など、国の各施設が入居している小樽港湾合同庁舎(港町)が、小樽地方合同庁舎として新築されることになっている。
usiokaijo.jpg このため、2009(平成21)年度の完成を目指し、来年度から工事が着工されるため、同周辺が潮まつりの会場としての使用が困難となり、他会場への移動を余儀なくされている。
 潮まつり実行委員会では、他の会場では、祭りの出店場所を確保するのが難しいと、頭を痛めている。潮の港祭りだけに、メイン会場は、海の近くに確保することが望まれている。関係者は、「色内ふ頭公園でも良いとは思うが、まだまだ、場所の検討には入っておらず、来年の見通しはまったくつかない」と、困惑気味だ。
 出店関係者の中からは、「小樽の財政難で、潮まつりは来年から開かれないのではないか」との危惧の声も上がっている。来年の潮まつりが、「何処へ行くのか」に、注目が集まることになる。
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