北大忍路臨海実験所、開設100周年! 

osyoro.jpg 小樽中心部から約15km南西に離れた、静かな忍路湾にある北海道大学忍路臨海実験所(忍路1)が、開設100周年を迎え、10月20日(土)14:00から、記念式典が同所前庭で行われた。



 この実験所は、北大水産学部の前身・東北帝国大学農科大学水産学科の付属臨海実験所として、1908(明治41)年に開設した。東京大学の三崎臨海実験所(明治19年設立)に次いで、全国2番目に建てられた永い歴史を持つ。2001(平成13)年4月に、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターが設立され、忍路臨海実験所は、水圏ステーションの施設として再編され、現在に至っている。
 実験所の利用者数は、年間約500人で、その多くが臨海実習を行っている。水産試験場の職員や他大学の研究者の訪問も多く、生物学・海洋学などの調査研究の場としても利用されている。
 14:00から始まった記念式典には、約60名の関係者が出席した。北海道大学の逸見勝亮理事・副学長は、「小さな実験所の維持に協力してくれた多くの人に感謝する」と、実験所の歴史を振り返った。
 来賓の小樽市経済部の安達栄次郎部長は、「北大だけではなく、全国から研究者がこの実験所に訪れた。これからも国内はもとより世界に発信することを願っている」。北海道立中央水産試験場の宇藤均場長は、「職員や実習生などの思い出が沢山あり、余暇に訪ねてくる人もいる。この実験所は、大変貴重な存在」と挨拶した。
 この後、過去59年間も同実験所の管理人を務めた信太和郎氏(80)へ、感謝状が贈呈された。「感無量です。月2回の定点観測を続け、合計で1,100回以上も行った。冬の維持は本当に大変だった」と、思い出を語っていた。
 来賓挨拶や感謝状の贈呈の後、100周年の記念事業として、新設された実験所の看板の除幕式が行われた。地元忍路中央小学校の生徒たちは、小型船に乗って、稚ウニ約3,000粒を湾内に放流した。
 式典に参加した卒業生や職員などは、思い出の実験所内を見て回り、「ここで寝泊りしたんだな」、「扉も水道も昔と同じところがあって懐かしい」と、当時の学生生活を懐かしんでいた。
 北海道大学北方生物圏フィールド科学センターHP