新病院の基本設計解約に2,581万円!あやふやな算定根拠 (2007/12/18)

 小樽市(山田勝麿市長)が、約6,000万円で発注していた、市立小樽病院統合新築工事基本設計業務の中断・解約に伴う、委託料の支払い額は、2,581万円になることが明らかになった。


 12月18日(火)13:00から開かれた市立病院調査特別委員会(成田晃司委員長)で、市は、基本設計の既成部分の算定根拠を示す一枚の資料を配布し、解約した久米設計札幌支社に対し、5,985万円で発注していたが、これまでの委託料を2,581万48円と算定し、これを同社に支払うことにすると報告した。


 市の算定根拠によると、基本調査、与条件整理、基本計画案(ブロックプラン作成)などの49%と、契約解除のための資料作成の2%を加えた51%の委託業務が終わっていると評価した。このうち、地質調査とテレビ受信障害予測調査を除いた43%分の2,581万48円が委託業務の既成部分と認定した。資料はこちら  


 報告を受けた各委員たちは、国のガイドラインの関係と基本設計再開の見込みや、市が進める地方公営企業法の全部適用、今後の方針などについて質疑を行った。


 「市長は、一時中断なんだ来年の再開を目指したいと話しているが、それと、道の素案や国のガイドラインと、市長の姿勢はどのように重なるのか。国や道の示す北後志の地域医療の協議検討の中で、どのような枠組みで立ち上げようとしているのか。今、腰を据えて、関係自治体の長や、地域の住民・市民、医療関係者と検討を深めて、適正な規模で市民が納得する病院を作っていくことに改めるべきではないのか」(古沢勝則委員・共産党)と質した。


hosipi.JPG 「正式にガイドラインが出ていないが、3つの柱の中で、経営の効率化、経営形態の見直しは進めている。道の案の地域医療の関係で、北後志の管内にはうちの病院しかない、他の公立病院と違って簡単に再編は出来ない。2つの病院を統合しようと考えているので、国の方針にぴったり合っているのではないか。再編ではなく、お互いに持ち味を出し合って、連携してやっていこうということになっている。市民からも市立病院の新築統合は早く進めて欲しいと言われているので、進めることは間違っていないし、基本設計の業務を一日も早く再開したい」(山田勝麿市長)と答えた。


 「市民は、土地購入の延期、基本設計の一時中断で不安を感じていると思う。一日も早く再開をしてもらいたいので、不良債務の解消が必要になると思う。新しい手法を考えなければいけないので、柔軟に考えてもらいたい」(濱本進委員・自民党)と質問。「不良債務の解消をどう図っていくか、一般会計を含めた小樽市全体で鋭意取り組んでいきたい。一日も早く不良債務の解消を図りたい」(山田市長)と答弁。


 「全適のメリット・デメリットは」(秋元智憲委員・公明党)に対し、「ガイドラインの案の中で、地方公営企業法の全部適用のメリットは、事業管理者に対し、人事・予算等に係る権限が付与され、より自律的な経営が可能となることが期待される。デメリットは、経営の自由度拡大の範囲は地方独立行政法人化の場合に比べて限定的であると指摘されている。全適の場合は、導入したにも係らず、実際には依然として、市長部局が実質的な権限を持っている場合が多く、見かけだけの改革に終わっている感があり、本庁に人事・予算等をコントロールされている状況から脱却しないと、期待された効果が出せない恐れがあるという指摘がある」(病院事務局)。


 「小樽としては、全適を目指すという議論だったので、今後のスケジュールと、具体的な作業は」(高橋克幸委員・公明党)。「平成21年4月1日の実現を目指している。来年の第4回定例会をめどに条例案を提出したい。提出に合わせて、管理者の人選を慎重に進めたい。職員組合と給与などの条件について労働協約を締結していく必要がある」(病院事務局)。


hosipi1.JPG 「40億の負債処理問題などがあり、管理者を探すのは、相当大変」(斎藤博行・民主市民連合)の質問に対し、「病院の赤字解消をやりましょうという人でなければ、簡単に病院経営が出来ない。どこまで頑張っていけるか、意気込む人、覚悟のある人が良い」(山田市長)。


 「今回の特別委員会は、基本設計費をどこまで支払うかの一点だったが、2,581万48円の妥当性が深まることが出来なかった。もっと低いと思っていたが、中断だから半分払って、これで妥協してくれということなのか。今日、解明出来たからそれでいいのかという訳ではない。示された紙1枚だけであと検証する方法はないのか、もっと調べる方法が必要。業務実績報告書を公表しないということは、議員が見ることが出来ず、賛成するかどうか判断出来ない。どのような考えなのか」(大橋一弘委員・平成会)と、あやふやな算定根拠を質した。


 「基本設計の中断をして、どちらかというと、我々の意思と違うものが一応手に入っている。受け取ったものが当初欲しいものの中間なので、資料請求、情報公開にかかわるレベルと考えている。議会は、予算の問題もあるので、秘密会なりで、情報が外に漏れない前提なら見てもらって構わない」(山田厚副市長)と、業務実績報告書を納税者市民の目にさらさず、こそこそと秘密裏に議員だけに説明するという、後ろ向きの姿勢を露にした。


 委員会終了後に理事会を開き、委託業務の既成分の説明を、12月20日(木)の"秘密会"で行うことを決めた。


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