市立2病院の病床利用率さらに悪化!過去最低の46.9%


 市立小樽病院(若松1)と市立小樽第二病院(長橋2)の2つの市立病院の患者数が激減する中、2007(平成19)年度の病床利用率も過去最低の46.9%になったことが本社の調べで分かった。

 許可病床数
小樽病院(518)
第2病院(350)
合計(868)
2007年
43.3%
58.1%
46.9%
2006年
42.7%
59.9%
49.6%
2005年
55.8%
67.7%
60.5%
2004年
60.3%
72.1%
64.9%
2003年
64.2%
73.2%
67.7%
※ただし、小樽病院の病床数は、2006年7月以前は540 床。

 2007(平成19)年4月から2008(平成20)年3月の2007(平成19)年度の市立2病院の入院・外来患者数は、3万人も減少した。関連記事 
 市立2病院の病床許可数は、2006(平成18)年度7月以前は890床で、以降は868床となっている。患者数の減少に伴い、2007(平成19)年度の病床利用率は、小樽病院518床で43.3%、第2病院350床で58.1%、両院合計の868床に対し、46.9%の過去最低となった。
 2006(平成18)年度も2病院で49.6%と、50%を切っていたが、2007(平成19)年度は、これをさらに2.7%下回った。患者数の激減が、病床利用率に如実に反映しており、多くの過剰病床を抱えていることが明らかになっている。
 総務省の公立病院改革ガイドラインでは、過去3年間連続して70%未満となっている病床利用率の病院は、病床数の削減、診療所化等の抜本的な見直しを迫っている。
 小樽の市立2病院が、この3年間で70%をはるかに下回る数字となっていることから、抜本的な見直しが急務となる。現在、改革プラン策定会議などを設置して、改革プラン策定に取り組んでいる市が、どこまで踏み込んだ対応が出来るかが問われることになる。
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