初の海外修学旅行生受入れ 工業高と文化交流


 小樽を訪れる修学旅行生が年々減少している中、12月、台湾の高校生が初めて教育旅行として市内を訪れ、1泊することになった。
 全国各地から市内に来る修学旅行生は、2001(平成13)年の3万7,859人(宿泊者数)をピークに年々減少。2007(平成19)年には2万6,000人と、5年間で1万1,000人も減っている。
 この中で、修学旅行生の増加を目指す「小樽教育旅行誘致促進実行委員会」(土合英臣実行委員長)は、昨年12月台湾・台北市で開催された国際旅行博に併せて、同国・高雄市にある教育旅行専門の旅行会社を訪れ、小樽の教育旅行をPR。
 この結果、国立嘉義高級工業職業学校の生徒35名が、12月7日(日)・8日(月)で小樽を訪れることが決まった。旅行スケジュールは未定だが、5泊で北海道各地を巡り、このうち小樽で1泊する。台湾の教育旅行は、現地の高校生と文化交流することが必須で、同実行委と小樽観光協会は、小樽工業高校に受入れを打診した。
 「2ヶ月前に急に台湾の旅行会社から依頼があったので、対応してくれるところはないと諦めていたが、工業高校の校長先生と教頭先生が快く協力してくれることになり、受入れが実現することになった」(事務局)としている。
 「日本での修学旅行は1学校200人などと人数が多い。しかし、最近は、宿泊ではなく、札幌宿泊で小樽は日帰りの方が多くなっている。今回の台湾の修学旅行の生徒は少ないけれど、国際観光都市として、海外からの修学旅行生を受け入れられるような態勢づくりを行い、海外からの修学旅行生の増加を目指したい」としている。
 工業高校との文化交流は、12月8日(月)9:30から約5時間程度。その後、市内各地を訪れ各種体験教育などを予定している。
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