駅前歩道橋39m撤去 広がる小樽港の景観

 11月29日(土)、JR小樽駅前から一直線に小樽港・石狩湾の景色が広がった。駅前交差点の長崎屋(第2ビル)と旧第3ビルを結んでいた横断歩道橋39mが、28日(金)・29日(土)の2日間の深夜作業によって、撤去された。
 横断歩道橋の撤去は、宮本土建工業(株)によって11月1日から進められていた。28日(金)には、長崎屋から車道までの歩道部分8mの撤去作業。29日(土)には、残りの車道部分の23mと車道から旧第3ビルまでの歩道部分8mの切断・撤去工事が行われた。
 安全確保をのため、撤去工事は深夜の時間帯で実施され、夜間照明がいくつも照らされる中、作業員たちは、ガスバーナーで歩道橋を切断するなど、作業を進めた。
 一番長く重たい車道部分の吊り上げは、歩道部分よりもさらに慎重に行われた。約10人の作業員たちは各所に立ち、合図を出し合いながら、ゆっくりとトラックへ積み上げた。トラックに積まれた歩道部分は、勝納サイロの市の仮置場に運ばれ、今後、市によって売買などが行われるという。
 撤去工事を進めた宮本土建工業では、「ようやく歩道橋の撤去を終えることが出来た。昼間の作業が限られ、深夜でしか行うことが出来なかったので、大幅に時間がかかった。あとは、明日深夜に支柱2本の切断・撤去を行い、周辺の整備にあたる」としている。
 JR小樽駅前に建っていた約39mの横断歩道橋が撤去されたことで、29日(土)の早朝は、朝日を浴びる中央通の建物の間に、小樽港と石狩湾が広がっていた。
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