小樽グランドホテル 離職前の総合相談会


grand1.JPG 小樽グランドホテル(稲穂1)の2月15日閉館に伴い、北海道後志支庁・小樽公共職業安定所・社会保険事務所が、1月28日(水)、離職前の総合相談会を同ホテルで開催した。
 ホテル閉館まで残り20日を切り、新たな雇用先確保への不安などを抱えたフロントやレストラン、厨房スタッフなど約60人が参加した。14:00~16:00までの2時間、社会保険制度や国民年金制度、北海道の対策、ハローワークの利用仕方などの説明に耳を傾けた。
 昨年12月に採用されたばかりのホールスタッフ(20)は、「説明会の内容は、自分にとって難しいものだったが、これから幅広く求人情報を探していきたいと思う。先月採用されたばかりで、突然の閉館で困っている」と話していた。
 小樽公共職業安定所・ハローワークの兼平久男所長は、「管内の求人倍率は0.36で決してよくない状況だ。今後、離職者の条件などを見ながら対応していく」と語った。
 同ホテルの土合英臣支配人は、「ニドムや北ホテル、グランドパーク小樽などから、求人の声掛けを頂いている。最初は、お客様を第一に考え、宴会・結婚披露宴・宿泊などの予約を他ホテルへ振り分ける作業に追われた。ようやく落ち着いたので、今度は、一人でも多くの従業員の雇用を確保することを考えている。
 自分も今後のことは不安だが、従業員はもっと不安だと思う。世の中疲弊しており、他ホテルも人件費をカットしているが、なんとかネットワークを使って、1人でも多くの従業員が働けるようにしたい。1ヶ月休んでも、明日が見えていればなんとかなるが、何も見えない状況で、雪の中に放り出されたら本当に辛いだろう。100億という金を動かした丸井に振り回され、マイカルが引き金になって翻弄された」と、突如の閉館と離職不安に肩を落としていた。
 総合相談会は、30日(金)14:00~16:00にも開かれる予定となっている。
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