「百五十歳若返るふりかけ」 インターンシップ生が商品開発


150sai.jpg インターンシップ研修を昆布専門店「利尻屋みのや」(堺町4)で行った北海学園の輪島詩織さん(4年)が、同事業では珍しい新商品の開発に取り組んだ。

 輪島さんが3週間のインターンシップ研修で行ったのは、昆布と胡麻をつかったふりかけのネーミングやパッケージデザイン。

 3週間の大半を同店のコンセプト研究に費やし、商品の主成分である栄養素をユニークに例える工夫を行った。「昆布は生活習慣病の予防、胡麻は美肌や老化防止に効果的だが、薬事法で効能を謳うことが出来ない」と考えた結果、出来上がったのが「百五十歳若返るふりかけ」。

 「若返るという文字も薬事法で使えないので、そこに百五十歳と入れるとホラになるので、うちの店のコンセプトのプッと吹き出すような楽しい商品作りが可能になった」(同店)。

 そのネーミングに合うパッケージ作りでは、デザインが得意な輪島さんは、明治・大正のレトロな雰囲気を出すため、地味な和服を着た色白の女性を描いた。専用のソフト・イラストレーターを一から学び、手書きしたものをパソコンに取り込んでデジタル加工して完成させた。

 「商品は出来ていたが、社長からパッケージデザインのOKが出なかった。デザインの素養がある輪島さんに、デザインしてもらうことで、このふりかけを商品化することが出来た。企業インターンシップでは、職業体験の業務しか行われないケースが多いので、インターシップ生が新商品の開発に取り組むことは比較的珍しいと思う」(簑谷和臣常務取締役)としている。

 「お店の雰囲気をパッケージに表すことに苦労した。自分が良いと思うだけでは、良いものが作れないことを学んだ。ターゲットは、40~50代の女性にしているので、多くの女性に手にとってもらいたい」(輪島さん)と話している。

 「百五十歳若返るふりかけ」(60g)は、525円(税込)。市内4店舗で販売。