先進的な人工膝関節置換術導入 済生会小樽病院

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saiseikai.JPG 北海道済生会小樽病院(梅ケ枝町8・近藤真章院長)は、道内では導入例の少ない「高度医療機器(ナビゲーションシステム)」を使用した先進的な人工膝関節置換術を6月から行っている。
 ナビゲーションシステムは、赤外線カメラと患者の骨に取り付けたLEDマーカーによって、リアルタイムに1mm・1度の詳細な情報を得ることが出来る医療機器。同院では、手術中に運動学的データと患者自身の骨から解剖学的骨形状や位置データを取得するイメージフリーナビゲーションシステムを採用した。小樽・後志での導入は初めてとなる。
 これまで同院での人工膝関節インプラント設置手術は、マニュアルをもとにした医師の経験とテクニックで行っていた。この機器を活用することで、手術中に得た画像データをもとに1mm・1度の単位で精密な操作を行うことが出来ることになった。
 これにより、手術部位の切開や剥離などを最小限に抑え、患者の負担軽減につながる。手術中の操作や計測データは、全てコンピューターに保存されるため、手術経過の透明化にもつながるという。
 同院では、「小樽・後志地域では、高齢化が進み整形外科疾患の患者さんが増加傾向にありますが、病院整形外科医の不足により、手術を要する診療体制が十分確保されていない状況にあります。当院では、地域の整形外科診療の状況から、市内の患者さんのほか、後志地域からも多くの患者さんを受け入れております。今回の先進的な人工関節置換術の導入で、さらに質の高い医療の提供が出来るものと確信しております」としている。
 目良紳介・整形外科医長は、「導入から1週間で3例しかないので、これから数を重ねて評価する。今後のリハビリに期待したい」。櫛引久丸事務部長は、「これまでは、術後は痛みをとることだけだったが、日常生活にも支障がなく動くことが可能となる」と話している。