新規高卒者を市内企業へ 市が雇用奨励金創設


 小樽市は、新規高卒者の市内企業への就職を高めるため、「小樽市新規高等学校卒業者雇用奨励金」を創設する。
 市によると、今年度の新規高卒者の就職状況(10月末時点)は、小樽管内の予定者のうち求職者数は444人となっている。求人数は489人で求人倍率1.10倍(前年1.83倍)。現在の内定者数は146人(前年168人)と、例年より一段と厳しい状況という。
 このため、市は、新規高卒者の市内企業への就職を高める施策として、「小樽市新規高等学校卒業者雇用奨励金」を創設することにした。これは、市内に住民登録がある道内の新卒者を雇用した市内の事業所に対して、一人につき20万円交付する制度。6ヶ月以上の雇用が条件。
 対象の事業所は、市内の事業所で雇用保険適用事業所であること。市内に本社・本店がある事業所、または市内に本社・本店が無い企業全体の従業員が100人以下の事業所。期限の定めのない常用労働者として雇用すること。雇用した日の6ヶ月前から奨励金の交付申請までに、事業所の都合により解雇したことがないこと。市税の滞納がないことなど。
 市では、100人程度分の制度活用を予定している。予算の2,000万円は、2010(平成10)年度に計上することにしている。財源は、今年度創設した「地域経済活性化等推進資金基金」(2億6,100万円)。関連記事
 また、この高卒者の厳しい就職状況から、2年ぶりに新卒者の採用試験を実施した。2010(平成22)年4月1日の採用予定者は16名(男10・女16)で、このうち高卒者は7名(男5・女2)となっている。内訳はこちら
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