右肩下がりの外国貿易船数 ピーク時の3分の1に


 小樽港への外国貿易船数が、開港以来年間最多入港隻数を記録した2001(平成13)年の1,752隻から右肩下がりで減少し、2009(平成21)年はピーク時の3分の1の441隻となっている。
 外国貿易船の入港数は、1989(平成元)年の440隻から右肩上がりで上昇し、2001(平成13)年には3倍の1,752隻を数え、小樽港開港以来の年間最多入港隻数となった。
 しかし、これ以降、2002(平成14)年1,177隻、2003(平成15)年1,125隻、2004(平成16)年1,135隻、2005(平成17)年1,150隻、2006(平成18)年1,120隻と減少し、2007(平成19)年には907隻となった。
 この後、ロシア政府によるカニ・中古車・丸太の関税引き上げ、世界不況などが影響し、2008(平成20)年854隻、2009(平成21)年441隻と、1989(平成元)年の440隻にまで下がった。
 2010(平成22)年1月の入港数は、2001(平成13)年7月23日に記録した1日最多入港隻数の30隻よりも低い25隻となった。
 小樽の貿易の8割がロシアとの取引で、「世界不況の影響もあるが、中古車・丸太・カニが厳しい状況」(函館税関小樽税関支署)としている。ロシアの丸太の輸出関税の引き上げで、1月の輸入で丸太は全滅した。
 「ロシアからの船が少なくなれば、岸壁の係船料が減り、入国する外国人も減り、市内に影響が出る」としている。
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