新病院問題追及 1年生成田議員が孤軍奮闘


 6月8日(火)に開かれた小樽市議会第2回定例会の会派代表質問2日目、1年生の平成会・成田祐樹議員(32)が、新病院問題で、他会派から野次が飛ばされる中、たった一人で厳しく追求した。
 会派代表質問や一般質問では、各会派から新病院問題に関する質疑が行われたが、議員は淡々と質問するだけで、山田勝麿市長と並木昭義局長の答弁をそのまま受け入れるだけで、一向に議論の深まりは見られなかった。
 しかし、この中で、1年生の成田議員は、「ここまでの3年間で全国の多くの公立病院の建替えや統合の計画を勉強してきた。自分自身の政務調査費もほとんどを病院に関わる調査に費やし、自腹を切って調査に回った。市議会議員としての存在意義そのものを賭けている」と厳しい姿勢で質疑に臨んだ。
 「なぜ市民の医療を守るのに地元業者の経済効果と一緒に物事を並行して考えなければならないのか。市長は、地元への波及効果がないと、何もメリットがないのですから、それではやっぱり困る、と答弁したが、何もメリットがないとはどういう事なのか。
 公立病院は民間では担えない不採算医療をやる事が本質だと思いますが、今回診療科目を増やした理由はなぜか。再編ネットワーク化協議会の密室での話し合いが、他会派を含めた現在の疑問や不満を出している。
 今回の新市立病院の計画にこれだけ金額を費やし、市民の税金でもって総合病院を建てる。なぜ、民間病院で行っている医療の苦しいところにはお金をかけずに、新市立病院にここまでお金を使うのか全く理解できない。本来私は病院の統合新築に賛成していましたが、それは脳、心臓、放射線の専門診療に特化した200床程度、どんなに多くても300床程度の病院と考えていた。非常にガッカリした」と厳しく迫った。
 この質疑の最中、新病院問題でたった1つの質問しかしなかった与党議員から、市長提案の計画そのままに賛成すべきという野次が次々に飛ばされた。
 公立病院改革ガイドラインを策定した懇談会の元座長の長隆氏は、Twitter(ツイッター)で、「小樽市民病院 学生現役・成田祐樹議員の市議会での追求は歴史に残る! 議会での議員活動が制限されるなら町へ出て市民と共に戦ってください。真実を匿し 税金無駄使いの小樽市の計画は実現できない。https://www.otaru-journal.com/2010/06/0608-5.php」と評価した。
 「新市立病院計画概要(案)」は、市内の医療機関や医師会から、「市内の医療機関と協議することなく、計画が独り歩きすることは、小樽の医療崩壊につながる」と危惧する声が上がっている。
 山田市長は、そんな医療者や若手議員の声に耳を貸すことなく、「大幅に変えることはない」と、あくまでも唯我独尊で、豪華で総花的な病院を建設しようとしている。この巨額借金のツケは、すべて小樽市民に廻ってくる。
 だが、一般会計からの繰出し基準に関する総務省の通知を無視して、基準外繰出しを公言してはばからない小樽市に、起債が認められるかの検証すらせずに進む小樽市議会の論議なき論議の中で、山田市長の無謀な病院計画を、市民はどのように受け止めるのだろうか。
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