会場見直しで原点回帰 小樽雪あかりの路実行委が発会 


yukiakari-jikkoui.jpg 「街に心にあかりを灯したい」。「手創りのあかりを届けたい」。第13回小樽雪あかりの路(2/4~13)の実行委員会が、12月3日(金)に発会し、来年2月の開催に向けて 本格的な準備作業がスタートした。
 小樽雪あかりの路は、冬の北海道を代表するイベント。小樽運河と旧手宮線をメイン会場に、雪とロウソクの灯りで幻想的に演出する。ボランティア や市民が、人のぬくもりを大切にロウソク一つ一つに火を灯し、手創りの”あったかさ”を込めて来場者をもてなす。10日間で延べ13万本ものロウソクを使用する。
 昨年は、延べ2,850人のボランティア・スタッフが参加しイベントを支えた。50万8,000人が会場に足を運び、雪灯りを楽しんだ。
 今年は、前回の単年度収支で150万円の支出超過であったことで予算規模を対前年比約300万円を縮小。「選択と集中の観点から内部での事業仕分けを行った」と、①小樽運河B会場(中央橋から手宮側・250m)の廃止、②手宮線会場の大型オブジェの縮小し、最低限の雪を確保して手創りオブジェを主体に、③手宮線会場における「あかりの回廊」の廃止と、原点回帰をテーマに、会場規模を見直した。関連記事
 また、経済不況の影響を考え、協賛金や広告スポンサー収入も縮減。これにより、予算規模は2095万円となった。「予算の問題もあるが、小さくなったねと言われないように、みんなで力を合わせて昔の良さを創出したい」としている。
 同実行委は、3日(金)、イベントPRのためのポスターや絵葉書を発表した。ポスターは、「願い」をテーマに、運河会場をメインとしたものと、雪あかりの様々な場面をコラージュした2種類で2,500枚を印刷。ポストカードは、前回のフォトコンテストのグランプリと準グランプリ作品の2枚を使用。計6万枚印刷した。
 同実行委は、「イベントを支えてくれるボランティアさんの高齢化しており、日中のオブジェ製作をしてくれる若い人たちのボランティア参加を呼びかけている。業者に頼まない分、ボランティアによる手創り主体にするので、デザインを企画してくれる人も実行委に加わって、一緒に幻想的な雪灯りを作ってもらいたい」とボランティアの協力を呼びかけている。
 今後、検討部会で企画案を具体化し、イベントの成功を目指す。