大雪続く小樽市内 6年ぶり1月の積雪90cm超え


0117.jpg 年末年始の暖冬から一転して寒波に襲われ、大雪が続いている小樽市内。2005(平成17)年度以来6年ぶりに、1月時点での積雪深が90cm台に突入した。
 北海道付近が冬型の気圧配置となっている影響で、16日(日)を除く6日(木)以降の市内の最高気温は、連日マイナスで真冬日を記録している。このため、降った雪は解けることなくひたすら積もるばかりで、小樽市民は雪かきに追われている。
 市道・道道・国道の除排雪が追いつかず、道路の幅は狭まり、路肩に積まれた雪山は高くなるばかりで視界が悪くなっている。国道では、事業仕分けの影響で、除雪経費が削減され、運搬排雪の回数、凍結防止剤の散布量が減少している。
 このため、小樽市(山田勝麿市長)と小樽商工会議所(山本秀明会頭)、社団法人小樽観光協会(中村全博会長代理副会長)の3者は、17日(月)、連盟で、「大変厳しい予算により、運搬排雪の回数の減や凍結防止剤の散布量の見直し、また、除雪方法の変更により、例年になく横断歩道や信号機、十字路付近の雪山によって、車両事故や人身事故の発生が危ぶまれる状態であり、救急搬送や消防活動などの市民生活や地域経済活動に支障が生じております」と、鉢呂吉雄衆議院議員に「国道除雪に対する緊急要望」を行った。
 また、小樽市消防本部(会田泰規消防長)は、「例年より降雪量が多いことにかんがみ、市内における火災及び災害等が発生した場合、被害の拡大を防止する」と、17日(月)から大雪に係る特別査察を開始。市内の保育園と幼稚園など42施設を回る予定。
 市内の積雪深は、17日(月)17:00現在94cmで、1月下旬の平年値の89cmを超え、2月上旬の平年値の100cm間近に迫っている。1月中に90cm台になるのは、大雪となった2005(平成17)年度以来6年ぶりとなっている。
 札幌管区気象台では、「向こう一週間は、曇りで冬型の気圧配置の影響により日本海側を中心に雪の降る日が多い見込みです」としている。
 雪かきに追われる市民たちは、「毎日、最低でも朝と夜は、雪かきだ」、「捨てるところがない」、「道路が狭くなって、小学生が雪山の間から出てきたら大変だ」、「今年の除排雪は、例年に比べて酷過ぎる」などの苦情が上がっている。
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