夜間急病センターは「独立型」 小樽市医師会が提案


 小樽市医師会(津田哲哉会長)は、済生会小樽病院の移転新築に伴う夜間急病センター(梅ヶ枝町8)の今後のあり方について、市立小樽病院と小樽協会病院・済生会小樽病院・小樽掖済会病院の3公的病院を対象に実施したアンケート結果をまとめ、22日(火)、山田厚副市長に、「公的病院に近い場所に独立型で建てるしかない」と提案した。
 1977(昭和52)年に設置された夜間急病センターは、現在、済生会小樽病院に併設されている。築港地区で新病院計画を進める済生会では、同センターを併設しない方針。さらに小樽市も量徳小に建設予定の新病院では一次救急を行わない。
 市医師会では、市立小樽病院か、協会病院・済生会小樽病院・小樽掖済会病院の3公的病院のいずれかに併設型での設置を希望しており、こ4病院を対象に夜間急病センターの今後のあり方についてアンケートを実施した。
 適切な設置場所、建設方法、併設構想があるかなどについて聞いた結果、津田会長は、「4病院とも併設は考えておらず、1つは併設出来ないが近くに建てるなら協力するで、ほか3病院は可能性がないだった。医師会が併設を希望したのは、済生会の細かい支援があったからで、困ったら当直の医師が受入れてくれたし、バックアップが心強かった。しかし、どの病院も敷地内に併設が出来ないので、独立型の建て方しかなくなった。困った時は、母体病院に配慮してもらっていたが、独立型になると難しくなるので、市や医療関係者と協力して強固な救急医療体制を構築しなければならない。今後は、済生会のスケジュールに併せ、建てる予算や規模の具体的な方向性を決めなければならない」と市側に提案した。
 山田副市長は、これに対し、「これから議論する」との回答にとどめた。
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