旧岡崎家能舞台を生かす会 「北海道地域文化選奨」初受賞


 旧岡崎家能舞台を生かす会(花園2・三ツ江匡弘会長)の活動が評価され、「平成23年度北海道地域文化選奨」を受賞した。小樽市や後志管内での受賞は初めて。
 同会は、小樽市公会堂(花園1)に併設されている小樽市指定歴史的建造物の旧岡崎家能舞台の再建を目的とした活動を展開してきており、今年で25年になる。
 選考理由は、「能楽公演に不向きな状態で老朽化が進んでいる旧岡崎家能舞台(小樽市指定歴史的建造物)の再建を目指した活動を行っている。岡崎家より市に寄贈された資料(能舞台、装束、謡本、道具等)と地域の能楽に関する情報の調査・研究を行うことで、文化遺産の保全と継承に努めるとともに、能楽の普及・発展のため、能公演、講座、体験教室等を開催している。このような活動により、地域コミュニティの再生や地域文化の興隆など、小樽のまちづくりにつながっていくことが期待されている」とされている。
 三ツ江会長は「当会は、能舞台を利用しながら、能楽を見るだけでなく、身体で感じる体験を活発化させつつ、能舞台再建の道を探ろうと、現在活動中です。当会の目的や、辿ってきた状況が選考ポイントに合致し、高ポイントを得たのではないかと推測しています。多くの方々のご理解とご協力があればこその受賞と思っております。皆様に衷心より感謝と御礼を申し上げます」としている。
 表彰式は、小樽市で行われるが、開催日時・会場は今のところ未定となっている。
 平成23年度北海道地域文化選奨受賞者リスト