緑小体育館に2,000冊の図書 学校ブックフェスティバル開催


bookfestival1.jpg ”子ども達が本に触れるきっかけに”と「学校ブックフェスティバル」が、小樽市立緑小学校(花園5・森眞由美校長)2階体育館で、7月19日(木)10:40から開かれた。主催は、北海道立図書館・小樽市教育委員会・小樽市立図書館。
 北海道立図書館(江別市・岸豊館長)では、市町村活動支援事業の一環として「学校ブックフェスティバル」を平成18年から開き、道内の小中高校で年間12ヶ所開催している。道内には、図書館がない市町村が半分以上あり、図書館、学校、ボランティアが協力し、図書の貸し出しの他、おはなしの会を必ず設けている。小樽での開催は初めて。
 会場には、道立図書館の児童図書約2,000冊が敷き詰められ、全校児童164名が自由に本を手にとり、読みたい本を発掘していた。
 同館総務企画部 ・宮本浩企画支援課長は、「開催した学校からは、子ども達がこんなに本が好きだったとは思わなかったと、感想が多く寄せられている。子どもを取り巻く環境は、テレビ、ゲームなど楽しむ物がいろいろとある。普段、図書館へ行っているかと言えばそうでもない。この機会に自由に本を手に取り選び、”本って面白い”、”図書館へ行こう”と思うきっかけにしてもらいたい」と語った。
bookfestival2.jpg 上林猛教育長は「本を借りて、ゆっくり読み、知らなかったことが分り、空想が描けると思う。良い本を掘り起こし、珍しい本やためになる本を読んでほしい」と挨拶した。
 初めに「小樽子どもと本をつなぐ会」の6人の会員が、絵本クイズや、詩の朗読「おれはかまきり」で登場するおばあさんや、ワイルドなかまきりになりきった朗読をして、会場を沸かせていた。大型絵本「めっきら もっきら どおんどん」の読み聞かせもあり、子ども達は聴き入っていた。
 その後、図書の貸し出しが行われ、一斉に本の山に集まり、読みたい本を真剣に探していた。同校4年生の池田陽大君は「わらうおばけザクロ」や「探し絵ツアー」などを借り、「夏休み中に借りた本で楽しみたい。ゾロリシリーズが好き」と話し、母親は「緑小学校で開催され、うれしく思う。こうして、本に出会うチャンスをもらい、子ども達は、宝探しをしているように目が輝いている」と話した。
 全校児童のほどんどが限度数5冊の本を借り、早速、体育館で読んでいる姿も多く見られた。今後は、12月に小樽市立花園小学校での開催を予定している。