夏を彩る『あじさい庭園』オープン 小樽貴賓館


ajisaien1.jpg 市内祝津にある旧青山別邸の小樽貴賓館(佐藤美智夫オーナー)では、夏の季節を代表する紫陽花500株を植えた「あじさい庭園」が、7月20日(土)にオープンした。
 今年の大雪で牡丹・芍薬の開花が遅れ、紫陽花も昨年より10日ほど遅れている。今月17日(水)から咲き始め、22日(月)現在では、2割ほどの開花となっており、ブルーや白、赤紫などの色をつけ、直径20cmほどもある見事な大輪の花をつけたものもあり、旧青山別邸の見学者達からも感動の声が聞こえた。
ajisaien2.jpg 今年新たに、「あじさい園」と書かれた赤松の木目を活かした自然木看板を庭園内に設置し、杉の樹皮を粉砕した天然の培養土を敷き詰めた。雑草予防や土の保温効果、花の根を傷めないなどの利点に着目した。
 庭園らしく玉砂利を敷き、その下にも草が生えない土を入れ、雪が解けた頃から、倒れた株を真っ直ぐに立て直し、夏の庭園のオープンに向けて、整備を進めてきた。
 紫陽花の見頃は、7月末になる見込みで、2週間くらいは楽しめるという。秋には、剪定し束ね、そのままの状態で越冬させる。今後、粘土質の土を黒土に入れ替え、土壌改良をする予定。
ajisaien3.jpg 工藤友文支配人は、「今後、中庭の芍薬を現在の370株から500株に増やし、牡丹、芍薬、紫陽花、ゆりと花の咲く時期を利用して、長く花を楽しめるように工夫していきたい。あじさい園では、青空に生えるブルーの紫陽花は爽やかな気持ちとなるよう、多くの方に見て楽しんでもらいたい」と話した。
 旧青山別邸は、平成22年度に国の登録有形文化財に指定。青山家は明治・大正を通じて鰊漁で巨万の富を築き上げ、3代目が建てた別荘で、北海道屈指の豪邸。隣接する小樽貴賓館と共に、小樽の観光名所として親しまれ、法要や結婚式会場としても利用されている。
 入館料:中学生以上1,000円・小学生以上500円・団体割引(10名以上)900円・修学旅行中学生以上500円・小学生300円
 貴賓館HP
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