ユニークなデザインがずらり!「アフリカンアート展」


africanart.jpg アフリカの大自然が育んだ作家達の作品を集めた「アフリカンアート展」が、3月27日開催の福岡に続き、4月8日(火)から12日(土)10:00〜17:00(最終日〜15:00)までの5日間、SPACEアルト(稲穂2)で開催中。
 ユニークでカラフルな色彩の動物や人物をモチーフにしたアフリカンアート作品に注目が集まる。同アート展は、小樽出身の高橋朋子さん(59)が代表を務める、アフリカ・ジンバブエのジャナグルアートセンターが主催している。同展での売上金は、同センターの運営資金や子ども達の学費に充てられている。
 ウガンダ、ケニア、ジンバブエの工芸家が天然素材を活かし、アフリカの人物・動物をモチーフにしたオブジェや絵画、リサイクルアートを展示販売している。
 今回は、ジンバブエの西部ビンガ民俗の伝統工芸品イプァの草で編んだバスケット(かご)や、木彫りのキリン、アフリカの柄や色彩の布を中心に展示し、作品すべてをじっくりと見やすく、ディスプレイにも工夫。会場のアンティークさを上手く活用して、アフリカンな雰囲気の空間を作り上げた。
 会場中央に陣取る木彫りのキリンの置物は、まさにアフリカンなイメージ。今回、初出展のジンバブエの女性作家のアフリカの動物や人物をモチーフにした絵画は、カラフルな色使いが明るく楽しい。日本では、ホロホロドリと呼ばれる空を飛べない鳥「ギニファウ」は、木製の置物や絵のモチーフ、ビーズ細工の置物にと、様々な作品となり、日本では見慣れないユニークな表情や形相が印象的。

 昨年に引き続き、”リサイクルアート作品”と、高橋氏も絶賛する人気工芸家Mr.ブッカー(ジンバブエ在住・32歳・男性)の作品も展示。瓶の蓋の王冠を作るメタルのシートやスプレー缶を伸ばし、パターン(型紙)に合わせて裁断して、カエル・カメレオン・キリン・トカゲなどのアフリカらしい動物に生まれ変わっている。
 壁には、布を染め、アフリカを代表するゾウやキリンが描かれたタペストリーが飾られ、アフリカを感じる絵柄となっている。
 来場者は、作品を通じてアフリカの自然を空想し、手に取ってじっくりと作品を楽しんでいた。
 高橋さんは、「ビンガ民族の伝統工芸品であるバスケットは、可能な限り様々な種類を集め、是非手に取って見てもらいたい。商品の展示を考え、作品すべてをじっくり見やすいよう工夫した。この機会に是非、ご来店いただきたい」と話した。
 SPACEアルトの内山直美さんは、「今年は、作品も洗練された物となり、グレードアップしている。この会場で、アフリカの作品を集めた展示会はこのアート展だけ。市民へも珍しい良い機会となる。是非、見ていただきたい」と話した。
 今年5回目となる高橋さん率いる同センターの「ジャナグル公演」全国ツアーは、6月1日の福岡公演を皮切りに、全国30公演・40日間のツアーを開催。道内各地での公演も予定し、7月12日に帰国する予定。メンバーは、11歳から13歳までの男女4名と大人2名が出演し、迫力ある踊りと珍しい伝統楽器の奏でる音色が、子どもから高齢者までの幅広い世代のファンを楽しませている。
 ジャナグルHP
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