半年ぶりの皆既月食 薄雲かかる小樽


 4月4日(土)、満月が地球の影に入る現象・皆既月食が、2014年10月の観測から半年ぶりに全国各地で見られた。
0404totaleclipse.jpg 小樽では、食が進むにつれ薄い雲に覆われ、すっきりしない空となり、月の変化を観測することはできたが、皆既中の赤銅色の月を楽しむことはできなかった。
 月にベールのような薄い雲が罹ったことで、月のまわりに大きな光の輪ができる現象「月暈」(つきがさ)が現れ、幻想的な光景となった。太陽に現れた場合は「日暈」や「内暈」と呼ばれる。
 皆既月食は、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることで月が欠けて見え、満月の時に起こる現象。
 今回は、19:15に部分食が始まり、月の下の部分から欠け始め、20:54に皆既食が始まり、21:00に食の最大となり、21:06までの12分間、皆既食が続いた。その後、22:45まで、徐々に満月に戻っていった。
 前回と同様に、皆既食と部分食の始めから終わりまで見ることができたため、期待が高まったが、薄雲により、食が進むに連れ、月が暗くなりすぎて、皆既食の特徴の赤銅食の月を観測することは、残念ながらできなかった。
 それでも、満月が、3時間半の間に欠けたり満ちたりの天文ショーを楽しむことができた。次回の皆既月食は、3年後の2018年1月31日、天候が良ければ、全国で見ることができる。
 国立天文台~皆既月食2015年4月4日
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