豊かな感性を言葉に! こどもポエムコンクール


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 子どもたちの豊かな思考と表現力を育む「小樽こどもの詩(ポエム)コンクール」が、昨年に続き開かれた。
 同コンクールは、詩の創作活動を通じて、子ども達の豊かな思考・表現力・想像力を育むために、昨年度創設された。小樽市教育委員会と特定非営利活動法人絵本・児童文学研究センターが主催。
poemconcours3.jpg 市内の小中学生を対象に、テーマは自由で1人1編までを募集したところ、昨年度の1,034編を超える1,859編の応募があった。そこから40編まで絞り、最優秀賞1編・特別賞1編と、小学校低学年・中学年・高学年と中学生の部に分け、金賞・銀賞・銅賞・優良賞32編を選んだ。
 最優秀賞には、稲穂小学校3年・大澤颯人君の「ことば」。2歳の弟との日常で交わした言葉を連ねた作品が選ばれた。工藤直子審査委員長は、「心の中にある弟を書き、弟愛に溢れ素敵な詩」と高く評価した。
 その優秀作品の表彰式が、10月17日(土)15:00から、小樽経済センタービル(稲穂2)7階大ホールで、受賞者32名(欠席2名)が出席して開かれた。
 上林猛教育長は、「噛めば噛むほど味が出る作品が多く、嬉しい限り。長く続くことを願っている。おめでとうございます」と挨拶した。
poemconcours2.jpg 工藤審査委員長らがプレゼンターとなり、賞状とトロフィーが贈呈され、同委員長は講評で、「子ども達が言葉を操り書いてくれたのが嬉しい。言葉を友達にして自分を探してくだい」と述べ、優秀作品の朗読会も開かれた。
 優秀作品を1編ずつ、作者と言葉を交わしながら朗読した。作品から状況を想像しながら、どうしてこの詩を書いたのか尋ねたり、それぞれの言葉に感心しながら、言葉で伝える感情を読み取り、感性豊な詩(ポエム)が来場者の心に響き、感動の輪が広がった。
 最優秀賞を受賞した大澤君の母親は、「待望の弟が生まれて嬉しい気持ちを言葉にした。記念に残そうと、弟の会話をメモ書きしたものを詩にした。昨年も弟をテーマにた作品で銅賞を受賞した」と話し、大澤君は、「弟が今しかしゃべることができない”ことば”を書いた。受賞できて嬉しい。次も弟が覚えた言葉を詩に考え中」と話した。