北手宮小最後の雪まつり! 雪像がフィナーレ飾る

 小樽市立北手宮小学校(梅ケ枝40・柴田眞公子校長)の最後の雪まつりが、2月6日(土)同校体育館やグランドで、在校生9名とその保護者・卒業生、近隣住民、近隣小学校校長らが参加して盛大に行われた。
 1935(昭和10)年から始まった伝統ある雪まつりを、64年間受け継ぎ守ってきたが、3月末に閉校するため最後の雪まつりとなった。みんなで盛り上げようと、1月30日(土)・31日(日)の2日間、PTAが雪像作りを実施し、第1回目に作った「布袋様」を復活させた。2日間で延べ140名の協力により、高さ5.5m・幅12.8m・奥行10.5mの「布袋様」が完成。
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 このほか、門柱やバスケット少年団「サンダーボーイズ」制作の滑り台付き「猫バス」の雪像や、今年の干支にちなんだ「バナナ大好きさる吉君」を児童が協力して制作。4基の雪像が、雪まつりを盛り上げた。
 雪まつりのプログラムには、在校生による「雪まつり研究発表」や、昭和12年の懐かしのDVD上映会も盛り込まれた。10:30頃から、小樽潮太鼓保存会4名と全校児童による潮太鼓の打演が披露され、迫力あるバチさばきに大きな拍手が贈られた。
 11:00からは、さっぽろ雪まつり実行委員会星野尚夫会長(一般社団法人札幌観光協会会長)より、これまでの過大な功績に対し、同校へ感謝状が贈呈された。
kitatemiyasyo2.jpg 星野会長は、「昭和10年から雪まつりを始め、今日までその熱意と努力で継続してきた。北手宮の雪まつりに札幌市民が感動し、昭和25年からさっぽろ雪まつりが始まった。85周年にあたる今年、輝かしい歴史に幕を下ろすことになるが、貴校の雪まつりから厳しい冬だからこそ、外へ出て雪を楽しもうという思いは卒業生にとっても、さっぽろ雪まつりにも永遠に引き継がれていくことになる」と述べた。
 ゲーム大会では、○×クイズやみかん探し、ジャンケン列車が行われたり、地域住民や卒業生も参加して輪になり、賑やかにフォークダンスを踊った。
 柴田校長は、「64回目の最後の雪まつりを、このように沢山の方と一緒に開催することができ、児童・保護者にとっても大変な喜びである。大雪像の布袋様は、卒業生、地域の皆さん、青年会議所をはじめ多くのボランティアが協力し再現することができた。本校が受け継いできた北国の恵みである雪を楽しむ精神は、これからも小樽の子ども達によって引き継がれていくと思う」と挨拶した。
 雪まつりのリーダーを務めた道下妃奈さん(6年)は、「小さな子どもからお年寄りまでみんなで遊べるゲームを考えるのが大変だった。最後の雪まつりとなり寂しく思う。今日は、みんなで楽しみたい」と話した。

 高島小学校PTA会長・向井美穂さんは「息子がサンダーボーイズのメンバーで、体育館を借りているお礼にと雪像作りに参加した。2日間でのべ60名ほどが手伝った。当初は小さい雪像と思っていたが、せっかく作るのだから猫バスを作った。バスケチームなので”猫バスケ”と名付け、滑り台も作った。良い思い出になった。2月24日(水)に体育館を掃除して感謝を示し終わる」と話した。
 午後からは、小樽潮太鼓保存会による4升の餅つき大会や、閉校記念実行委員会(山吹和康会長)の協力により、グランドでジンギスカンを味わった。また、グランド横の特設コースで、タイヤチューブそり遊びを楽しんだ。地域住民をはじめ、様々な人が一丸となって雪まつりのフィナーレを飾った。
 なお、2月20日(土)10:00から同校で閉校式、18:00からニュー三幸で「惜別の会」を予定している。
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