国内最高齢のゼニガタアザラシ死亡 !おたる水族館


 おたる水族館(祝津3)で飼育中の国内で最高齢のゼニガタアザラシ雌の「トラ」(46)が、老衰のため、5月4日4:00に死亡した。
aqua-tora.jpg トラは、1970年に厚岸町で保護され、その後、同館で飼育され、血統登録番号1号を持つ。海獣公園内にある高齢のアザラシを集めたケアプールで、のんびり過ごしていた。
 晩年は、視力が低下していたが、大病を患うこともなく、敬老の日に、さんまやタコのご馳走が与えられると豪快に食べた。冬になる前には、ケアプールのアザラシ全員で安全なプールへ引越し、3月に再びケアプールに戻った。4月19日の飼育の日に関連して、おばあちゃんアザラシの誕生会が今年も行われ、タコがプレゼントされ、多くの観客が祝った。
 4月下旬頃から、食欲が減退し寝ていることも多くなり、5月4日の早朝に静かに息を引き取った。人間で言えば100歳に相当する長寿だった。
 海獣飼育課・徳山航飼育係は、「病気ではなく天命を全うした。沢山のことを教えてくれた」とトラに感謝した。
 同館では、ゼニガタアザラシの国内最高齢はなくなったが、ゴマフアザラシの国内最高齢イヨ(42)は、視力の低下もなく、元気に過ごしているという。(写真提供:おたる水族館)
 おたる水族館HP
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