思いを込めて音読!小中学生71名が競う

 小樽市教育員会(林秀樹教育長)主催の「第4回音読カップ」が、10月30日(日)9:20から、小樽市民会館(花園5)大ホールで開かれ、すべての市内小中学校から代表者71名がエントリーし、練習の成果を発表した。
 音読カップは、読み方や声を工夫した音読を競い合い、読み手として聞き手に内容を正確に伝え、日本語の美しさを体感することで、児童生徒の言葉に対する興味や関心を高め、読む力・表現する力を育て国語力の向上を図ることを目的としている。ondokucup1.jpg
 各小学校からの参加者を各部門1名、各中学校から2名以内としたところ、小学校低学年の部19名・中学年の部18名・高学年の部14名・中学校の部20名がエントリーした。
 音読のための題材は、応募者の該当学年の教科書から読みたい物語を選び、制限時間内(低学年1分30秒、中高学年2分30秒、中学校3分以内)に音読する。
 審査委員長・小澤倭文夫教育委員を含む5名が審査員を務め、自然な発声や正しい発音、日本語のアクセント、抑揚と強調表現、速度や間の取り方、読み手としての工夫などについて細かく審査した。
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 発表に先立ち、主催者を代表して林秀樹教育長は、「”家庭学習は音読から”を合言葉に、小樽の全ての子ども達に読む力・表現する力をつけてもらいたいと、音読活動を奨励している。音読カップは、日頃の取組みの発表の場として開かれている。
 出場される皆さんは、その成果を遺憾無く発揮されると期待している。参加者は、家庭で一生懸命練習に励んだと思う。音読は勉強の効率が良くなると言われる。コミュニケーションの一環として、また、成長を確かめる機会として音読を継続されますよう、よろしくお願いしたい」と挨拶した。
ondokucup3.jpg 小学生低学年の部から始まり、19名が出場した。「ゆうやけ」・「ふきのとう」・「スイミー」・「ミリーのすてきなぼうし」・「お手紙」の5つの物語から音読した。
 緊張した面持ちの参加者は、ステージ上に並べられた椅子に腰掛けて、自分の番を待った。1人ずつ名前を呼ばれ礼をして、いざ本を読み始めると、適度な間や緩急の変化をつけたり、それぞれの表現力を生かして読み上げ、会場から大きな拍手が贈られた。
 桜小学校1年・三木葵生さんは発表を終えて、「初めて参加した。緊張したけど頑張りました」と話した。
 各部門ごとに、金賞・銀賞・銅賞を選び、カップと賞状が贈呈され、全員に参加賞が配布された。
 平成27年度第3回音読カップ
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