北海道未来創造高等学校機械電気システム科1年の田中晴海君(16)は、10月28日(日)、札幌市で開催された経済産業省主催「情報処理技術者試験ITパスポート試験」に、初受験で合格を果たした。
後志管内では、2012(平成24)年に小樽商業高等学校1年生以来で、6年ぶりの快挙となり、学校関係者も喜んでいる。
田中君は、「プログラムを学びたいと入部。勉強して結果が残せて嬉しい。部員全員で合格したかった。中学では考えられないほど部活の宿題も多くて大変」と振り返った。
同校は、小樽工業高校と小樽商業高校が統合し、今年4月にスタート。工業科と商業科の枠を超えた教育活動を積極的に進めている。
田中君が所属するコンピュータ部(奥原祥顧問)も、4月に創部したばかりで部員6名全員が1年生。週5回、放課後に部活動に励み、自宅でも課題に取り組む努力家が集まっている。6月から受験対策に取り組み、部員3名が受験。田中君は最短で結果を出した。
奥原顧問は、「機械電気システム科の勉強もしながら、部活の課題にも取り組み、他のメンバーよりも努力している。1年生で合格は普通の努力では辿りつけない。部活動後の家でも課題をこなし、自主性がある」と努力を称えた。
今後の目標は、来年4月に行われる情報処理推進機構の基本情報技術者試験の合格、6月の北海道情報処理競技大会と7月の全国高等学校IT・簿記選手権大会出場を目指す。
結果が出せなかった他の部員は、12月に再試験を控え、指導を強化。同校の情報教育を更に活性化する意気込みだ。
経済産業省が主催する同試験は、2009(平成21)年の春から開催され、IT技術者としての知識やスキルの習得度を認定する国家資格。ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用できる力を身につけられることで、社会人から学生まで幅広い層に支持されている。
CBT(Computer Based Testing:試験に関するすべてのプロセスをコンピュータ化している)の試験形式を導入。100問を120分間で解き、正解率60%以上で合格となる。
◎北海道未来創造高等学校
◎ITパスポート試験
◎関連記事