校長・教頭冬季研修会で講演!山の手ラグビー部監督


 小樽市校長会(名取俊晴会長)が主催し、1月9日(水)15:00から、小樽市教育委員会(花園5)3階研修室で、冬季研修会を開き、市内小中学校の校長・教頭約60名が参加した。
toukikensyu1.jpg 小樽出身で札幌山の手高等学校ラグビー部顧問の佐藤幹夫氏を招き、これからの教育のヒント「私流ラグビーを通じた人間教育について」として、自らの経験談やエピソードを交えた講演会を開いた。
 同氏は、1961(昭和36)年小樽市祝津に生まれ、祝津小学校・北山中学校とやんちゃな時代を過ごし、潮陵高校へ進み、人生を変えたラグビーと出会った。
 高1の秋、ラグビー新人戦の助っ人として出場があり、2年の秋は柔道部で稽古に励み、3年の時に全道大会へ出場。柔道をしようと国士舘大学へ進んだが、ラグビーに取り組み、「挨拶」「返事」「迅速さ」を学び、後の人生に役立ったという。
 卒業後は、地元祝津に戻り、ホタテ漁を手伝ったが、羽幌高校・豊浦高校・潮陵高校を経て、札幌香蘭女子学園高校に赴任。同校は、1988(昭和63)年4月から男女共学となり、山の手高校と改名され、ラグビー部も発足。横道にそれた子ども達をラグビー部に入れ、更正させた事例をエピソードを交えて紹介した。
toukikensyu2.jpg 寮を出された子どもを自宅で預かり、大学へ進学しラグビーで恩返しし、立派な社会人になった子も多いという。母親たちからは奇跡の高校と呼ばれ、ラグビー部の信頼度も厚く、就職率100%。
 同部の成長ぶりはめざましく、2000(平成12)年に南北海道大会で優勝。それ以来、15年連続優勝に導き、2015(平成27)年にラサール高校に負けるも、2016(平成28)年王座を奪還した。
 2003(平成15)年からは、ニュージーランドのクライストチャーチ高校との国際交流がスタート。部員の遠征やコーチの交流も今も続けている。ラグビー日本代表で主将を務めたリーチマイケルは教え子。
 ラグビーが人格形成に与える影響は大きく、ラグビー精神は、やんちゃ坊主にぴったりで、「ラグビー憲章」の5つの言葉「品位・情熱・結束・規律・尊重」を、指導の中で身につけさせたという。
 佐藤氏は、「選手(子ども達)のやる気、意識改革が一番大切で、選手自身に成長の意欲がなければ変化しない。一流のリーダーは、人の知恵を借りるべし」と締めくくった。
 札幌山の手高等学校〜部活紹介(ラグビー部)