洋上のミュージアム マースダム 小樽初寄港

 

 

 2019年小樽クルーズ客船16番目のオランダ船籍「マースダム」(55,575トン・全長219m)が、8月11日(日)初寄港した。ロシア・コルサコフを発った同船は、当初の予定より2時間早い9:00に、勝納埠頭に接岸した。

 

 同船は、洋上の美術館と呼ばれ、芸術的な内装で心地良い空間を演出している。乗客定員1,258人・巡航速度22ノット。

 

 今回のクルーズでは、アメリカ600人・オーストラリア100人・カナダ80人・オランダ80人・日本110人の約1,200人の乗客を乗せて小樽港に寄航した。

 

 オプショナルツアーの観光バスは9台のみとなり、900人ほどはフリーで散策に出かけたり、船内でゆったりと時間を過ごしていた。

 

 初寄港を祝い、10:30から船内12階ラウンジで歓迎式を開催。小山秀昭副市長をはじめ、ミスおたるの西田真美さん、鈴木喜明市議会議長、千葉美幸副議長らが出席。

 

 小山副市長は、「今後も大型クルーズ船が安全に停泊でき、乗客の皆さんと観光地とのアクセスが便利になるよう、市内中心部のエリアで埠頭の整備を計画している。再び寄港されるよう心待ちにしている。小樽の食や体験を楽しまれることを願う」と歓迎した。

 

 ミスおたるの西田さんから、Arno・Jutten船長に花束が贈られ、両国の記念品を交換し合い、友好ムードを高めた。

 

 Jutten船長は、「歓迎会をありがとう。感動している。日本人は定刻どおりで素晴らしい。港も整備され、またここに戻って来ることを楽しみにしている」と挨拶した。

 

 急遽、船内見学が行われ、一行は、サウナやスパ・スポーツジムやプール、レストランなどを見て回り、通路に飾られた美術品にも関心を寄せていた。船内には、多くの乗客が、プールサイドなどで寛ぐ様子が見られた。

 

 勝納埠頭では、市役所の書道クラブによる書の色紙50枚を無料配布し、余市、積丹・仁木・赤井川・小樽の観光協会ブースやたるしぇの移動販売車が並び、特産品を販売した。

 

 小樽観光協会の外貨両替所を設置し、小樽ガイドクラブによる小樽案内ブースでは、小樽を楽しもうとする人で混雑した。

 

 積丹キャラクター・うにどん、余市キャラクター・ソーラン武士、赤井川村キャラクター・あかりん、仁木キャラクター・ニキボーが登場して乗客を楽しませ、写真撮影に応じていた。

 

 小樽潮太鼓保存会による打演が15:30と16:30から、スーパー太鼓を持ち込み迫力ある打演を、18:00の出航時にも披露された。
 
 
 ◎プレミアム船〜マースダム(外部)

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