ギャラリートーク苔の世界 20名聴講

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 小樽市総合博物館運河館(色内2)第1展示室で開催中のトピック展「ヒカリゴケと小樽のコケの世界」のギャラリートークが、10月13日(土)11:00~12:00に開かれ20名が聴講した。

 櫻井美香学芸員が講師を務め、コケについての知識を深めてもらおうと、珍しいコケや小樽で観察できるコケについて解説。参加者全員で、運河館中庭に生息するコケを観察した。コケファンである参加者は、自宅付近で見つけたコケを持ち寄り、鑑定してもらっていた。

 はじめに、国内に1,700種類以上あるコケについて、苔類・蘚類・ツノゴケ類の総称やコケではない地衣類なども紹介。

 ヒカリゴケ科ヒカリゴケ属のコケで、1科1属1種の珍しい貴重な黄緑色に光って見えるヒカリゴケは、日本では、北海道と本州中部地方以北に分布、準絶滅危惧NTで、長野・東京・埼玉では国の天然記念物に指定されている。

 光る仕組みについては、原糸体(胞子から発芽した後の糸状)のレンズ状細胞が、効率良く光を集め反射で光って見えるためで、光が弱いところでも上手に生活できる。

 太陽を背にして角度を上手く合わせると光る様子を見ることができるが、環境の変化に弱いため、正確な場所の公表を控えている。

 小樽では、1946(昭和21)年8月、小樽潮陵高校の生徒だった伊藤公夫さんが発見し、同校理科教師だった松木光治さんを通じて、北海道大学の宮部金吾さんに鑑定してもらったところ、ヒカリゴケであることが分かった。松木さんは標本として残し10年後に公表。

 櫻井学芸員は、2016(平成28)年に市民からの情報提供で、幅2m・奥行1m内にパッチワーク状に点在しているヒカリゴケを発見し、エメラルド色に輝く様子を映像に収めた。

 同館では、7年前からコケの採集を始め、現在、不明なものもあるが200種類を集めたという。

 小樽で生息しているコケについて紹介後、運河館中庭にあるコケを観察した櫻井学芸員は、「コケは身近にあるが、山にあるヒカリゴケをはじめ、環境の変化で変わるものもあり、採らずに見るだけ、又は写真に収めるだけにして、楽しんでもらいたい」と呼びかけた。

 11月10日(日)も11:00からギャラリートークを予定し、同トピック展は、2020年1月9日(木)まで開催している。

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