地域振興に貢献 小川原格さんに功労者表彰

 小樽市は、市功労者・産業経済部門に、昨(2019)年12月15日に71歳で亡くなった小川原格さんの表彰を決め、2月5日(水)15:30から、市役所(花園2)2階市長応接室で表彰式を開いた。

 歴史的町並みの保存から活用に至るまで幅広い活動に尽力し、魅力的でにぎわいのある観光地づくりを主導し、本市の地域振興に多大なる貢献が選定理由。

 迫俊哉市長から表彰楯を手渡すと、亡き夫の面影がよぎり、出席した妻の小川原ひとみさん(65)の目には涙がこぼれた。

 同氏は、1948(昭和23)年小樽生まれ。芝浦工業大学建築工学科卒。1974(昭和49)年藪半入社。1984(昭和59)年5月26日、父・昇氏から同店を受け継ぎ、北海道麺類飲食業生活衛生協同組合顧問、小樽観光協会相談役を務めた。

 小樽運河保存運動の初期段階から関わり、運河を観光資源として活用し新たなまちづくりの推進に取り組んだ。ポートフェスティバル実行委員長を務め、冬の夜の観光振興を図る、小樽雪あかりの路の礎を築いた。

 2004(平成16)年、国土交通省観光庁から全国100人の観光カリスマに認定。2018(平成30)年に、北海道150年記念事業の北海道の経済・社会・文化等の発展に貢献したとして特別功労賞を受賞。

 迫市長は、「日本資産を骨格とした、まさに歴史と文化を活かしたまちづくりをする最中、小川原さんを亡くしたことはとても残念。小樽のもっている本物のまちづくりに、小川原さんの思いを伝えたい」と話した。

 ひとみさんは、「景観をとても大事にしていて、最後まであきらめない人だった。今回の受賞は光栄です。皆さんの力で認めてもらえたのだと思う。その方々があってこその賞。主人も皆さんでいただいた賞だと思っている」と話した。

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