おたる水族館のウーリャ妊娠 春頃出産予定

 おたる水族館(祝津3)は、海獣公園のセイウチ館にいるウーリャの妊娠経過が順調で、4〜5月頃の出産を予定していると、1月18日(月)に発表。

 

 ウーリャは推定28歳で、オスのウチオ推定30歳との交尾を、2020(令和2)年1月29日に確認し、2月に妊娠ホルモンが高値を維持、11月に超音波診断で胎仔の存在を確認。

 

 12月の超音波診断で胎仔の成長を確認し、出産予定は2021(令和3)年4月から5月にかけての見込み。(写真提供:おたる水族館)

 

 

 セイウチ館で仲良く暮らすウーリャとウチオは、海獣公園が冬期間閉鎖中のため、その様子を見ることはできないが、夏期営業中は、愛くるしい姿が来館者の人気を集めている。

 

 ウーリャは、2002(平成14)年に第1仔セイタ(オス)を生むが3歳で病死、その後2度の死産を乗り越え、2009(平成21)年5月31日に第2仔長女のツララを出産、7年後の2016年4月6日に第3仔次女しずくを出産した。

 

 日本全国で飼育されているセイウチは25頭(2020年2月22日現在)で、国内での出産例が少ないため、飼育展示が途絶えないよう、全国の水族館が協力し合い、次世代へ命を繋ぐ活動が行われ、ツララは鳥羽水族館へ、しずくは鴨川シーワールドへ嫁入りしている。

 

 角川獣医師は、「全国でセイウチを飼育している水族館では、国内で命をつなぎ、繁殖していくことは重要。ぜひとも成功させたい」と話した。

 

 ◎セイウチの繁殖に向けた他園館との協力について(外部)

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