小樽港第3号ふ頭に新施設 2024(令和6)年開業

 11月10日(木)10:30から市役所(花園2)2階記者室で、株式会社小樽観光振興公社(港町4・西條文雪社長)は、小樽港第3号ふ頭周辺の再開発計画にあたり、売店やインフォメーションセンターが入った新施設の概要を説明した。

 

 同公社が運営する観光商業施設(仮称:国際インフォメーションセンター・小樽マルシェ)は、おたるマリン広場海側(港町164)に、鉄骨平屋一部2階建ての建物(延べ床面積約860.31㎡)を建設し、現在の小樽市観光物産プラザ(色内2・通称:運河プラザ)の物販とインフォメーションセンターを、新施設の1階に移設させる。

 

 また、女性用トイレ17基・男性用17基・障害者用トイレ・授乳室を備えたおもてなしトイレも完備した。バスなどの団体や潮まつりなど大人数にも対応。

 

 2階テラスには自由に見学できるウッドデッキの展望スペース、夏はビアガーデン等を計画している。

 

 建物横スペースと現在の駐車場とを併せて320台の駐車が可能となり、安心して利用できる1時間300円とし、市内の駐車場問題についても解決を狙う。

 

 2023(令和5)年GW頃までには着工し、2024(令和6)年の3月に完成して3月下旬にオープン。総事業費は約3憶5千万円。

 

 小樽市観光物産プラザ3番庫ギャラリーの多目的ホールは、新施設に移転する計画はないことから、観光船ターミナルに多目的ホールの併設を予定している。

 

 建物は倉庫群をイメージし、現在の小樽市観光物産プラザの物販コーナーの1.5倍の広さを小樽マルシェとして、地元小樽や後志の特産物を小樽市漁業組合・小樽水産加工協同組合と連携し、新おたる農協や地域の農家との協力して朝市や軽トラ市など、屋外イベントも企画する。

 

 大型客船対応の岸壁の整備も進み、大型バス駐車場、観光船ターミナルなど第3号ふ頭の整備が進み、市が登録を目指す「みなとオアシス」に含まれる施設となる。

 

 西條社長は、「第3号ふ頭全体の開発で、インフォメーションセンターがスタートし、みなとオアシスの申請の核となる」と期待を寄せ、久末智章専務取締役は、「札幌にはない港が小樽にある。海は市民の財産。ぜひ足を運んでもらいたい」と話している。

 

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