2024小樽コンシェルジュ金子さんと森田さん 市長表敬訪問

 小樽コンシェルジュ運営協議会(西條文雪会長)では、2024(令和6)年の小樽コンシェルジュに小樽商科大学1年生の金子侑里香(ゆりか)さん(19)と歯科衛生士の森田有咲(ありさ)さん(26)を選出し、3月8日(金)11:00から市長表敬訪問を兼ね記者発表を行った。

 

 高校生の頃生徒会長を務めた経験がある金子さんは滝川市出身で、大学入学を機に1年前から小樽に移住。英語と中国語を学び、人見知りせずに誰とでも話せることを長所に、ハキハキと質問に答える活発な19歳で、イラスト制作や小樽の飲食店巡りが趣味。

 

 小樽生れの小樽育ちの森田さんは、歯科衛生士として市内歯科医院に勤務。3年前から応募を勧めてくる院長に応えて応募。見事にコンシャルジュに選ばれた。クラシックバレエを習っていた経験を活かし、ポジティブ思考で明るく積極的にコミュニケーションをとる26歳。

 

 今回の選考は、性別を撤廃したことで注目を集め、女性・男性にとらわれず募集したところ、男性2名を含む18歳~45歳・15名の応募があった。

 

 2010(平成22)年からの応募者数でみると、2012(平成24)年の16名が最高で、それに次ぐ15名と多く募集期間の延長もなかった。選考会では、西條会長をはじめ審査委員8名から、応募者14名が厳しい審査を行われた。

 

 同協議会事務局の下内さんは、「枠を広げたことで男性2名の応募があり、一歩前進できた。男女の垣根がないものと認知されたと思う。その2名も含めて、審査員の中では甲乙つけがたいと話していた」と説明した。

 

 少し緊張した面持ちで表敬訪問した2人に、迫俊哉市長は「いろいろなところで一緒になるので、よろしくお願いします。観光客も戻り活躍してほしい。この機会にいろいろなことにも挑戦してもらいたい」と激励。

 

 金子さんは、「いろいろな国の方が来るので、日本語が分からない人もいる。英語・韓国語・中国語をもっと学び、簡単なコミュニケーションを取りたい。小樽運河や旧手宮線など、毎日お祭りのように人がいて、観光地小樽が好きになった」と話した。

 

 森田さんは、「SNSで世界中に発信して小樽に沢山来てもらいたい。まだ知らない小樽の魅力や歴史についても、今後もっと勉強したい」と意欲を示していた。

 

 前身のミスおたるは、1959(昭和34)年に第1回みなと小樽商工観光祭りの開催時に誕生。2008(平成20)年までは18歳~25歳の年齢を条件とし、2009(平成21)年から25歳を撤廃し、18歳以上の小樽在住、または小樽に通学通勤している人を対象とした

 

 2021(令和3)年の55代目を最後にミスおたるを終了。2022(令和4)年からは、未婚・既婚を問わず小樽コンシェルジュに改名し、2024(令和6)年の募集から男性にも間口を広げた。

 

 今後、マナーなどの細かい指導を受け、3月28日(火)11:00から運河プラザで新旧小樽コンシェルジュ交代式を行う。

 

 任期は4月1日~3月31日の1年間。初仕事はクルーズ客船初寄港時のセレモニー出席、それ以降は現時点で未定。

 

 毎年、おたる潮まつりでは潮コンシェルジュとして活躍。アニメパーティや小樽雪あかりの路などのイベント、各地の物産展からの出演依頼に応じている。

 

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