小樽市福祉保健部福祉総合相談室地域包括ケアグループでは、市内や余市で介護サービス事業所及び高齢者向け施設で介護職員として勤務している外国人14名を対象に、8月5日(火)10:30~12:30、勤労女性センター(築港11)調理室で、外国人介護人材研修会「日本食をつくってみよう」を行った。
全国的に不足している介護人材を補うべく、多くの外国人が雇用されている現状で、言葉や文化の違いから苦慮する中、日本の食生活についての学びの機会として、調理実習を中心とした研修会を初開催した。
中村哲也福祉保健部長は、「お年寄りの世話するスタッフが足りないと、外国人のスタッフに遠くから来てもらい介護の仕事をしている。文化の違いもあり、食材・味付けに苦労していると聞いている。
今日は、赤飯・三平汁・いももちの作り方を学び、仕事に役立て食べて楽しんでもらいたい。小樽の魅力を楽しみ、お年寄りの生活を支えてください」と挨拶した。
小樽市民の健康づくりと長生きできる明るいまちづくりを目指す小樽食生活改善協議会から、食生活改善推進員10名が講師となり、郷土調理を取り入れた甘納豆入りの赤飯、鮭の塩で味付けをする古くから伝わる北海道の料理の三平汁とじゃがいもを使ったいももちの献立で指導。
ふっくら炊き上がった赤飯と完成した料理を一緒に味わい、参加者と交流しながら楽しい時間を過ごした。
インドネシアから3年目のフェンティさん(29)は、「お赤飯は、お年寄りも良くいただいているメニューで、今日は勉強になった。今日作った料理はどれも美味しかったし楽しかったので、また参加したい」と満足していた。
今年3月にミャンマーから来たばかりのデシーさんは、「仕事はお休みで参加した。みんなと話しながら楽しく調理できた。また参加したい」と笑顔で答えていた。