「おたる水族館」 2011年度から通年営業を実施


 漁師町・祝津にあるレジャー施設「おたる水族館」(祝津3・株式会社小樽水族館公社・鈴木忠昭社長)は、2011(平成23)年度から、冬期を含めた通年営業を実施することにした。
 同館は、1958(昭和33)年7月、北海道博覧会の海の会場として誕生。翌年の1959(昭和34)年1月に、小樽市立水族館が発足。トドの初ダイビングやカモメの餌付けを初公開した。建物の老朽化で、1974(昭和49)年に現在地に移設し、同年から株式会社小樽水族館公社が経営を引き継いだ。現在、300立方メートルの大水槽3基を含み計62水槽を所有。魚類、爬虫類、無脊椎動物など約250種類5,000点を展示している。
 これまで同館の営業日数は、3月から11月までの250日間の通常営業と、雪あかりの路とさっぽろ雪まつりに併せた16日間の冬期特別営業を合わせた266日間。冬期特別営業は、館内の空調設備が不十分だったことなどから16日間の限定だった。
 しかし、「冬期特別営業は今年度で7回目となり、冬期間の営業の可能性を考えてきた」と、イルカスタジアムの暖房やエレベーターの設置、階段ヒーティングなどの整備を年々行い、2011(平成23)年度から通常営業と冬期営業を合わせて通年営業を実施することにした。
 これにより、これまでの営業日数から69日間増え335日間になる。冬期営業の前後は、展示する生き物たちの移動のため一時休業する。
 同館の入館者数は、ラッコブームでピークだった1991(平成3)年の53万人から減少傾向にあり、2010(平成22)年の入館者数は31万人だった。通年営業によって約2万人強の入館者増と約2,000万円の収入増を目指す。
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 また、今年度(平成22)の冬期特別営業は、1月29日(土)から2月13日(日)までで、特別展「キラキラ☆デコレーション-水槽にデコしちゃいました-」や冬期間初のゴマフアザラシ展示などを企画している。