旧板谷邸の解体始まる 賃貸マンション建設の住民説明会8/12


 市内東雲町にある旧板谷邸(海宝楼)の解体作業が、8月8日(月)から始まった。
 同所には、今年4月、9階建て52戸の賃貸マンション「AMS海宝楼」が完成し、既に全戸入居済みとなっている。今度は、オーナーの菅原宝珠氏が、この隣接地に、地上6階・地下2階、高さ21m、建築面積720平方メートルの2号棟・61戸の建設に乗り出している。
 すでに2号棟建設のために、7月には周囲の塀と樹木を撤去し、建物の解体のための重機の進入口を確保していた。8月8日(月)からは、建物の半分を解体するための足場が組まれ、一部の解体が始まった。
 また、この賃貸マンション建設のための住民説明会が、東雲町会・山田町会・妙見町会・港堺町会の4町会を対象に、8月12日(金)18:30より、旧堺小学校(東雲町9)の地域活動室で開かれる。
 旧板谷邸は、小樽が生んだ海運王で小樽市長も務めた板谷宮吉(板谷商船の創立者)氏の邸宅。約5,000平方メートル(約1,500坪)の敷地に、約482平方メートル(約146坪)の和洋折衷の木造2階建。木造の母屋に続き、洋館が併設され、道内有数の大邸宅として知られていた。
 しかし、板谷商船の衰退とともに、この邸宅も人手に渡り、眺望の良いマンションに変貌している。かっての小樽の繁栄とともにあった同邸宅の半分の解体は、小樽の一時代が確実に遠くに過ぎ去っていくことを示している。
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