今月中に市長が道知事に正式要請 副市長人事


 小樽市(中松義治市長)は、空席となっている副市長人事で、これまで、道庁に職員派遣を要請することを明らかにしているが、9月市議会(第3回定例会)の開会が迫る中、道知事との日程調整が整い次第、8月中にも、中松市長が高橋はるみ知事に正式要請する方針であることが、22日(月)に分かった。
 市長の女房役の副市長人事については、中松市長は就任以来、内部昇格か外部導入かを含め、早急に決めることを公言してきた。しかし、市長自身の後援会が引き起こした市役所内でのパーティー券販売の政治資金規正法違反事件で、現職の総務部長が逮捕され、多くの市の幹部職員が関係していることが明らかになった。
 このため、当初予定していた副市長人事の目論みは大きく狂い、内部昇格や民間人の登用の線は消え、道庁に職員派遣を打診していた。しかし、道からは色よい返事がもらえず、道庁側との協議が整わなかったため、6月定例会(2定)に提案することにしていた副市長人事が提案できず、見送りとなったことで、市長は議会で陳謝する羽目に陥っていた。
 この後、7月12日(火)の記者会見で、迫総務部長が、副市長人事は、9月の第3回定例会に改めて提案することを、明らかにしていた。
8月22日(月)、本社の取材に対し、迫総務部長は、「副市長人事については、9月市議会(第3回定例会)が9月7日から始まるので、今週中か29日頃までに市議会各会派に説明を行い、それを受けて、知事との日程調整をして、今月中には、市長が知事と会い、正式に職員派遣を要請することにした。
 中松市長は、民間人なので、地方自治の行政や財政に精通している道職員を派遣していただくことが、市にとっても良いことではないかと思っている。これまでの通例では、道は、課長職を次長に昇格させて、副市長に出す例が多いと聞いている。市は新病院建設問題や中心市街(旧丸井今井・グランドホテル)の問題を抱えておるので、9月に入り、早急に道との協議を進め、具体的な名前を挙げてもらい、定例会の最終日までには、副市長選任の人事案件を提案したい」と語った。
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