小樽市男女平等参画セミナー開く



  小樽市男女平等参画セミナーが、9月7日(水)勤労女性センターで、18:30より20:00まで開かれた。テーマは「カスタネットの赤と青〜男女平等はどこまで進んでいるのか?」。講師は、加藤邦彦・小樽市立長橋小学校長、参加者は23名。
 はじめに、小樽市生活環境部の吉本幸正・男女平等参画課長・勤労女性センター館長が、「男女平等参画とは聞きなれないと思うが、是非この機会に慣れ親しんで、これからの生活に活かして欲しい。男性女性がお互いに認め合い協力し能力を発揮し、性別に関わらず社会に活動し参加し、責任を持ち、共に果たしていこう。家事・育児・介護・就職・地域活動と、広範囲でなかなかとらえられない。法律ができて12年。小樽市の基本計画ができて9年。市民意識調査では、『男女平等だと思いますか?』に、75%が男性が優遇されていると感じている。学校教育では平等だが、社会では違う。夫は外で働き、妻は家事をするものとの考えも変わりつつあり、少しずつ参画の考えが進みつつある。自分らしく、輝くために考えてみよう」と話した。
 次に加藤講師と、参加者全員でフルーツバスケットをし、自己紹介へと続き、3人づつのグループになり、「男性でよかったこと、女性でよかったこと、または悪かったこと」について話合い、意見を発表した。
 同講師は、「父親から男は泣くなと言われた。女性のトイレは混雑している事が多いので、男性でよかったと思った」などの経験談や「TVでの台詞では男性を強調したり、甲子園球児など、男女を分けた言葉が多い」と話した。
 参加者からは、「父には食事の時一品多かった」、「女子の高卒での就職はあるが、大卒での就職はなかった」「母親の方が子どもが懐いている。頼る」、「女性は暴力の対象になる」などの意見があった。
 さらに、ニットデザイナーの広瀬光治氏の「自分らしく輝くために」を読み、感想を話し合った。参加者の意見は、「男・女の目線が残っている。編み物は母さんは夜なべをして編んだもの。男性が作ったということで美化されているのではないか」、「環境がよかったのは、気付かなかったから。ポジティブな考えかた」など、厳しい意見が多かった。
 その後、もう一つ読み物があり、これも同じように意見交換された。
 最後に加藤氏は、「カスタネットの赤と青は、赤が女性用、青が男性用でどちらがもっても良いという考えで作られたものである。いろいろな事に参加し、成人の学習は、経験することで豊かなものにする」と話した。
 セミナーは、今回が初回で計4回開催する。
 今後の日程は、9月14日(水)、9月21日(水)18:30から、講師に山田尚子氏(米国NLP協会認定トレーナー)。テーマ「他人とも自分とも上手く付き合っていくためのヒント集1・2」。
 9月28日(水)18:30から、講師に瀬名波栄潤氏(北海道大学大学院文学研究科准教授)。テーマ「映画とジェンダーで学ぶ〜私たち生き方」を予定している。