「商大マジプロ2012」 13チームが中間発表


majiproreport1.jpg 小樽商大生が小樽の活性化について本気に考えるプロジェクト「マジプロ」の中間発表会が、10月20日(土)13:30~16:00、小樽運河プラザ3番庫(色内2)で開かれた。
 マジプロは、学生が主役となり、地域と大学の協働で進める地域活性化プロジェクトで、5期目に入った。小樽の活性化という共通の狙いを持ち、学生の視点に立ち問題発見解決を行い、地域の諸団体とプロジェクトを進め、学生の実践力を高めることを目的としている。
 今年度は、「小樽・後志の地産地消の推進」や「デザインを生かしたソーシャルビジネスモデルの提案」など、12の課題に14チーム・70名が、プロジェクトに取り組んでいる。この取り組みを公開し、市民に意見や助言を求めるために、中間発表会が開かれた。
 各プロジェクト13チームが、3分程度で活動報告を行なった。その後、参加者が各ブースに分れ、活動内容をポスター掲示し、参加者から意見・質問交流を深めた。
 大津晶准教授は「学生と市民との接点を持つのが最大の狙い。小樽市で活動している人達の繋がりを実現し、連携に発展させたい。活動の目的やコンセプトは、狙っている成果とどう繋がっているか考える機会にしたい」と話した。
 デジタルサイネージ活用チームは、株式会社シーナのメンバー4人で活動し、電光掲示板を使い広告を発信。あまり普及していないが、新しいツールとして、小樽の活性化のために活用し、ビジネスにもチャレンジしている。後志の魅力を知ってもらおうとJR小樽駅にある「駅中マートタルシェ」に設置している。今後、ルタオと協力し動画を製作、メンバーの大野紗希さんと佐藤優子さんが出演し、新千歳、旭川、根室、函館空港で11月から放映を予定している。
 担当学生は「どうなるか楽しみで、現在、小樽だけなので反響がつかめない。堀内水産へ、自ら宣伝へ行き、いずしをカッペリーニにしたり、留学生が試食し、PRした動画を作成した」と意欲を語った。
 ダンス創作と普及チームでは、翔楽舞のメンバー7人が潮見台中学校へ、ヨサコイの経験を活かしてダンスを指導した。6日間で12時間の指導を行ない、子ども達は文化祭で発表し、父兄にも喜ばれた。子ども達ともダンスを通して交流できたという。
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 小樽運河再生チームは6名で活動。毎週土曜日5:30から、妙見川河口の小樽運河合流域を清掃活動し、ワールドカフェや1000人祭りプロジェクトを企画運営。妙見川に捨てられているゴミへの意識を高めるために活動し、今後、高島小学校へ運河の歴史や運河の現状を話したいと計画中。2年生の田口昭吾さんは「小樽に住んでいる人へ、運河の現状と運河の大切さ、守るべきものであるということを呼びかけたい」と話した。
 観光情報コンテンツチームは、小樽の活性化のため、もっと小樽を魅力的に伝えようと、小樽へ来たことがない人と小樽に来た人への楽しみ方を動画で紹介。小樽観光協会のホームページのおすすめ!小樽満喫コースをリメイクし、より魅力が伝わりやすいように、豪邸コース、祝津コース、坂めぐり、北運河コースの動画を分かりやすい内容に変更。iPadを使用し、クイズを取り入れ、観光案内人や観光タクシーへも使用してもらうよう提案した。
 2年生の中谷未歩さんは「自分で行動し、いろいろと分って来た。先輩の話に興味を持ち、将来観光に関連した仕事につきたい」と話し、3年生の金田恭輔さんは「人それぞれの根底にある小樽を、より良くし元気にしたい、北運河を元気にしたいとの熱い思いは、共通している」と話した。
 小樽商大マジプロ