小樽市老人クラブ連合会(佐々木茂会長)は、11月15日(火)13:30から小樽経済センター8稲穂2)7階ホールで、来賓・関係者・会員約140名が出席し、創立60周年記念式典を行った。
市老連は、1960(昭和35)年に市内の老人クラブ第1号として、松葉クラブ(潮見台)が誕生。翌年には花咲クラブ(真栄)と赤岩白寿会の3クラブが連合を結成し、現市老連の土台を作り、1962(昭和37)年に市老連が発足した。
1963(昭和38)年7月に老人福祉法が制定され、老人に対する小樽市の体制が整い、各地にクラブが誕生した。市老連記念事業は、創立20周年〜50周年を5年間隔の節目で開催している。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、様々な行事が中止となっていたが、今年8月にシルバーエイジ作品展を皮切りに再開され、9月にはスポーツ大会と演芸会を開催。
2021(令和3)年11月には、広報誌「樽老連」を創刊し広報活動の充実も図っている。
2000(平成12)年に92クラブ・7,897名の会員数だったが年々減少し、2022(令和4)年10月1日現在で、41クラブ・1,462名となった。
佐々木会長は、「健康・友愛・奉仕の基本理念に基づき、スポーツ大会・作品展・演芸会・研修会など、各種事業を通じ会員の健康づくりや生きがいづくりの一助を担うとともに、各クラブの協力を得て交通事故防止の薄暮街頭啓発や、ひとり暮らし高齢者等への友愛訪問活動、福祉施設へのウエス寄贈など様々な活動を行っている。
人生100年時代を迎えた今日、高齢者が健康で充実した生活を送るためには、市老連の果たす役割が今後ますます重要になるものと思われ、60周年を契機に、市老連をさらに発展させていくことが私の使命であると感じている」と挨拶した。
長年に渡り、市老連に尽力した役員や職員9名に感謝状が贈呈され、出席した3名には、佐々木会長から直接感謝状が渡された。
受賞者を代表して元市老連副会長の八田賢司さんは、「このような評価を受けたことは、この上ない喜びに感謝する。本日久しぶりに皆さんの顔を拝見し、市老連時代を懐かしく思い、OBとして、今後温かく見守っていくことが私どもの務めと考える。70周年に向けてますます発展することを祈念する」と謝辞を述べた。
迫俊哉市長は、「小樽市内65歳以上の人口は、10年前よりも2,600人増加しているが、老人クラブの数は64から41クラブに、会員数は半数以下にまで減少している。その背景には、新型コロナウイルス感染症の影響や働く高齢者も増えているため、新規入会者が減少していると考えられる。
徐々にクラブの活動も縮小していくことを懸念し、小樽市と市老連が連携し、今ままで以上に充実したものになるよう、この先を見据えて市としてもしっかりと向き合っていきたい」と述べた。
石川直章博物館館長による「小樽の斜陽と復興」について、記念講演が行われた。
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